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週替わりギークス 第112回

透明なZIMAや日本酒などの味を変えずに着色してみた

2019年02月19日 17時00分更新

文● 五十嵐美樹

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 今回のテーマは、“色が変わるお酒”です。色が変わる科学実験というと、リトマス紙のように酸性・アルカリ性によって変化する色素「アントシアニン」を使ったプログラムが子どもたちから人気があります。今回はこのプログラムをお酒と組み合わせてみたいと思います。

 果たしてうまく色の変化を楽しむことができるのでしょうか? 実際に作って実験し、味や原理についても解説していきたいと思います。

アントシアニンは酸性で赤に、アルカリ性で青に変化

 アントシアニンとは、紫キャベツや紫芋などに含まれる紫色の色素のことです。この色素成分が、溶液の液性(酸性・アルカリ性の程度)を表す物理量pH(水素イオン指数) に応じて構造が変化することで、色が変わるのです。

 たとえば、アントシアニンに中性のものを入れても紫色のままですが、レモンやお酢などの酸性のものをかけると赤色に変化し、重曹などのアルカリ性のものをかけると青色に変化します。

 今回は、お酒のpHの違いを利用することで、アントシアニンの色の変化を楽しめないか実験します。

お酒におすすめなのはブルーマロウ

 アントシアニンを含む食品は前述したとおりいくつかあるのですが、お酒で色の変化を楽しむとなるとおすすめしたいのがブルーマロウです。ハーブティー屋さんやネットなどで購入できるのですが、色がすぐに出る割に香りは強くなく実験しやすいと思います。もちろん、体内に摂取しても問題はありません。

ブルーマロウ

 紫キャベツでも実験できますが、色を煮出すのに少し時間がかかるのと、紫キャベツ独特の香りが残るので、今回の実験にはあまり向かないかもしれません。また、色素だけで売っているものもありますが、ブルーマロウはお花の見た目も素敵なので、おすすめです。

 ということで今回は、ブルーマロウのアントシアニンを使ってみたいと思います。

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