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アスキー格安SIM通信速度比較 第47回

3月12日~3月16日の5日間における平均値を公開

人気格安SIM12回線 通信速度を比較するとどこがおすすめ?

2018年03月17日 20時00分更新

文● ちゅーやん

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 MMD研究所が発表した調査結果によれば、13.9%の人が「格安SIM」をメイン利用しているそうです。調査対象は15~69歳の男女4万4541人。また、格安SIMについての認知度では「格安SIMという言葉は聞いたことがあるが、サービス名称・内容はよく知らない」が30.5%、続いて「だいたいどんなものかわかるが、利用したことはない(利用を検討するまでに至っていない)」が23.2%、「現在も利用している(サブ利用含む)」が15.1%という結果に。

 上記の発表内容から、スマホなどを使うおよそ7人に1人が格安SIMを利用しているのがわかります。認知度自体も高まりつつあり、多くの人が「とりあえず格安SIMの存在は知ってるし、安くなることもわかっている」ような状態だと思われます。しかし、格安SIMは実際に使ってみないとわからないことが多いのも事実。たとえば「通信速度」。キャリアに比べて格安SIMは基本的に遅く、この事実を知らないと格安SIMに乗り換えたのに後悔してしまいます。

 そこでASCII倶楽部では、格安SIMの通信速度を平日毎日計測しています。計測しているのは12時、15時、18時の3つの時間帯。それぞれの時間帯で「下り(ダウンロード)」と「上り(アップロード)」を5回計測し、その中央値などを算出して公開しています。あくまでもASCII倶楽部独自の調査結果なので、実測とは異なるかもしれませんが参考にはなるはずです。

 今週(3月12日~3月16日)の通信速度結果の記事は以下です。スピードテストの結果を見られるのはASCII倶楽部の会員の方限定となっています。なお、ASCII倶楽部は入会から3日間は無料で全コンテンツをお試しいただけますので、気になる方はまずは3日間だけでもお試しください。

ASCII倶楽部で測定している格安SIM

・IIJmio
・BIGLOBEモバイル
・OCNモバイルONE
・LINEモバイル
・mineo(ドコモ)
・mineo(au)
・DMMモバイル
・nuroモバイル
・UQ mobile
・Y! mobile
・b-mobile
・楽天モバイル

3月12日(月)~3月16日(金)までの格安SIM通信速度の記事

3月12日(月)格安SIM速度調査結果
3月13日(火)格安SIM速度調査結果
3月14日(水)格安SIM速度調査結果
3月15日(木)格安SIM速度調査結果
3月16日(金)格安SIM速度調査結果

基本的にどこの格安SIM事業者も月額料金は同じくらい

 格安SIMはものすごく大量に存在しています。テレビや街中などでの広告で見かけたことのある格安SIMから、聞き慣れないような格安SIMまでたくさんあります。ASCII倶楽部では12回線(11事業者)の格安SIMを取り扱っていますが、これはほんの一部。最近では旅行会社「H.I.S」が格安SIMに参入するなどのニュースもあったほど。

 冒頭で記載したMMD研究所の調査によれば、格安SIMを利用している人6721人を対象に、使っている格安SIMを聞いたところ、利用率が最も高かったのは「楽天モバイル」で22.2%、次に「mineo」が14.3%、「OCNモバイルONE」が9.7%でした。

 残念ながら設問に「なぜその格安SIMにしたのか」はなかったので、どうして楽天モバイルが最も選ばれているのかは不明です。多くの人はどのようにしてたくさんある格安SIMから選んでいるのでしょうか。

 まず基礎知識として踏まえてほしいのは格安SIMの月額料金はどこも大きく変わらないということ。例として、人気の楽天モバイルとmineo、OCNモバイルで比較してみます。比較するのはデータ容量3GB(楽天モバイルのみ3.1GB)で音声通話SIMを契約したときの料金です。価格はいずれも税抜。

楽天モバイル:3.1GBプラン 月額1600円
mineo:3GBデュアルタイプ(ドコモプラン) 月額1600円
OCNモバイルONE:3GB/月コース 月額1800円

 OCNモバイルONEがほかの格安SIMに比べて200円高いものの、基本的にはほとんど同じです。大きく異なっても200円程度。これだけ見ると、3.1GB使える楽天モバイルがいいのかな、と思ってしまいます。しかし、料金は同程度と言ったものの、大きく異なる要素もあります。それが通信速度なのです。

人気格安SIM12回線の平均通信速度を比較した

 具体的な説明は省きますが、格安SIMはサービスごとに通信速度は異なります。これは格安SIMの根本的な仕組みに影響しているため。格安SIMはauやドコモ、ソフトバンクからデータ通信帯域を借りてサービスしていて、その借りている帯域の量が格安SIMごとに異なっています。借りている量が多ければ多いほど通信速度は安定して速くなり、少なければ不安定になって通信速度は遅くなるというわけです。

 一体どれだけ「差」があるのか、わかりやすいようにASCII倶楽部で調査した格安SIM12回線の3月12日(月)~3月16日(金)までの平日5日間の通信速度の平均値をご覧ください。12時、15時、18時の3つの時間帯で計測していますが、注目するべきは15時です。12時と18時は昼休み時、帰宅時ということもあって多くの格安SIMは「激遅」状態。一方、15時はスマホを使う人が少ないこともあってか、通信速度が速いところが多いのです。しかし、比較的速くなりやすい15時だからこそ、格安SIMごとに通信速度の「差」が生まれています。

格安SIM12回線 3月12日~3月16日平均値

 下記の表は、3月12日から3月16日までの平日5日間、12時、15時、18時で各日5回計測し、5日間の中央値を平均化したものです。単位はいずれもMbps。主に見ていただきたいのは「15時の下り」の数値。15時は先程記載したように、差が大きく出る時間帯なのでどの格安SIMの通信速度が速いのかが明確になります。また、「下り」はウェブサイトや動画などを閲覧するとき、アプリやデータをダウンロードするときに使われる数値で、この下りの数値が低いと遅くなり、高いと高速です。

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