アスキー格安SIM通信速度比較 第7回
格安SIM通信速度を計測してわかった大事なこと
平日毎日格安SIM12社の通信速度を比較してわかった「割高SIM」の存在
2018年01月28日 19時30分更新
ASCII倶楽部では、平日毎日12時、15時、18時の計3回、主要格安SIM12回線の通信速度を計測し、当日夜に記事を更新しています。
測定する格安SIM
・IIJmio
・BIGLOBEモバイル
・OCNモバイルONE
・LINEモバイル
・mineo(ドコモ)
・mineo(au)
・DMMモバイル
・nuroモバイル
・UQ mobile
・Y! mobile
・b-mobile(おかわりSIM)
・楽天モバイル
すでに記事をご覧になった方はすっ飛ばしていただいてかまいませんが、まだの方はぜひともチェックしてみてください。なお、通信速度結果を読めるのはASCII倶楽部会員の方限定となっております。ASCII倶楽部では入会から3日間は無料でお試しできるので、まだ入会していないという方はこの機会によければどうぞ! また、1月19日掲載している記事は、初回なので全文公開しています。どういう記事なのか気になるかたは先にお読みいただければ幸いです。(1月19日格安SIM速度調査結果)
※au、ドコモによるキャリア決済は3日間無料お試しの対象ではありませんのでご注意ください。
1月22日~26日に計測した記事はコチラ
・1月22日格安SIM速度調査結果
・1月23日格安SIM速度調査結果
・1月24日格安SIM速度調査結果
・1月25日格安SIM速度調査結果
・1月26日格安SIM速度調査結果
平日の速度結果を踏まえて、毎週末にその週の格安SIM通信速度の所感などをまとめたり、前週との速度状況を比較したりするような記事を出す予定ですが、初週の今回は速度調査するにあたって用意したこと、考えたことを書きつつ、実際に格安SIMを大量に使い比べて「わかったこと」を書いていきましょう。
まず、今回の速度調査をするにあたって、できる限り同じ条件を作り上げるために計測する格安SIMの数だけ同じスマホ端末を用意しました。計測につかっているのはASUS「ZenFone Live」です。12回線の速度を計測しているため、必然的にZenFone Liveを12台稼働させています。SIMを入れ替えれば1台で済むのでは? と思いになられるかもしれませんが、計測ごとにSIMを入れ替える作業、小さな「nano SIM」を保管する緊張感、計測時間のロスなど諸々を踏まえると、いっそのことスマホの端末も同じだけ用意したほうがいいという結論になったのです。
さて。それでは本題である格安SIMを計測してみてわかったことを書いていきましょう。この連載で使用している計測機材は、Google検索で「スピードテスト」と検索すると計測できるGoogleのものです。
計測方法は、12時、15時、18時にSIMごとに5回ずつ計測し、その中央値と平均値を算出しています。おもに見ているのは中央値です。平均値だけだと、変動しやすい通信速度という性質上、上ブレや下ブレを起こしやすく、実在しえない数字を表示する可能性をもっているため。中央値ならば「データを小さい順(大きい順)に並べたときの真ん中の数値」であるため、実在している計測結果を提供できます。とは言え、中央値も中央値で弱点はあるので平均値と合わせて紹介しています。
ここからは実際にスピードテストをしてみてわかったことをいくつか紹介します。今回は、「キャリアのサブブランドが最速というイメージは捨てるべき」ということと、「使い方によっては『格安』ではなくなる」ということに触れていきましょう。
「安定」はしているが「最速」ではない
現在のサブブランドといえば、auのサブブランドである「UQ mobile」とSoftbankのサブブランドである「Y!mobile」があります。いずれのSIMもこの連載でスピードテストしています。それぞれ大々的なCMを打っていたり、実店舗が存在していてサポートが手厚そうなイメージがあったりします。また、ほかの事業者と異なるのは、サブブランドであるがゆえに高速通信だったり、速度にブレが少なかったりという点。計測する前、私の勝手なイメージではUQ mobileもY!mobileもほかのSIMより圧倒的に速い、と思っていました。しかし、計測してみるとそうでもなかったのです。一応先に書いておきますが、決して遅いわけではありません。それこそ、一般的な格安SIMよりは“基本的に”速いです。
わかりやすいように1月26日(金)の各時間帯の中央値を確認ください。なお、データ上の数値はアスキー編集部が独自で調査したものであり、通信環境、使用端末などの条件により通信速度が変わるため、実際の速度を保証するものではございません。
この連載の記事
- 第128回 通信速度では劣る格安SIM「楽天モバイル」「LINEモバイル」がワイモバイル、UQモバイルに勝っている点
- 第127回 「1ヵ月で1万円の請求」人気格安SIMに潜む落とし穴
- 第126回 格安SIMの通信速度はUQモバイルとワイモバイルだけが場所を変えても常時速い
- 第125回 格安SIM「楽天モバイル」「LINEモバイル」がワイモバイル、UQモバイルに通信速度以外で勝っている点
- 第124回 格安SIMのデメリットと注意点 速度はワイモバイル、UQモバイルの圧勝だが……
- 第123回 楽天モバイルやワイモバイルなど人気格安SIMには「解約時」に注意点がある
- 第122回 楽天モバイルやワイモバイル、UQモバイルなど人気格安SIMを比較してわかった「割高SIM」の存在
- 第121回 楽天モバイルとmineoが格安SIMで人気の理由 ワイモバイル、UQモバイルに並べるワケ
- 第120回 格安SIMの速度を比較するとUQモバイルとワイモバイルだけが圧倒的に速い
- 第119回 格安SIMの「解約」が面倒だったのは楽天モバイル、ワイモバイル、BIGLOBEモバイルの3回線
- この連載の一覧へ