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見られたくないデータは死んでも隠し通したい! 古田雄介の「恥よ! 墓へ!」 第30回

美少女フィギュアを親に見られたらどうして終わりなのか?

2017年07月23日 17時00分更新

文● 古田雄介

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部屋に踏み込まれたらゲームオーバーと語った人

 数年前のことです。ちょっとした付き合いで参加した飲み会で、恥ずかしいデータをいかに隠すかというテーマが場を盛り上げたことがありました。大半が初対面の席ですし、普段だったらその他大勢の一人として目立たず楽しそうにしている戦略をとります。しかし、いまみんなの心をひとつにしているのは、ずっと自分が追いかけきたテーマです。絵札とエースと2だけ持って大富豪に参加しているようなもの。このときばかりは前のめりになって、どのネタを投下してやろうかと肉食系男子的なギラついた目になりました(男子しかいませんでしたけど)。

 ところがです。乾杯の音頭をとったりしてなんだかコミュニティーの中心人物でありそうな男性が、これからというタイミングでこうつぶやいたのです。

 「俺、家に美少女フィギュアけっこう飾ってっからさ。パソコンどうこうより、親に踏み込まれた時点で終わりなんだよね」

 皆の熱気が「あー……」の声とともに引いていくのがわかりました。革命。もうどんな強カードを出しても無意味です。気持ちの踏ん切りがつかずにキングの3カードとか出したところで、「誰お前? 空気読めよ」となるのがオチです。

市場価値を提示することは引く気持ちの分散につながる

 帰りの電車で考えました。

 美少女フィギュアを親に見られたら、どうして終わりなんだろうか……?

今週のポイント

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