この連載は江渡浩一郎、落合陽一、きゅんくん、坂巻匡彦が週替わりでそれぞれの領域について語っていく。今回は坂巻匡彦が、「良い音」について考察します。
良い音ってなんだろう
先日、音にまつわる仕事をしている人たちが集まる飲み会がありました。そこにいたのはミュージシャン、オーディオ・メーカーのエンジニアさんなどさまざまな形で音に関わっている人たちです。
そこで話題になったのは音が良いってなんだろうってことです。
たとえばレコードはCDよりも音が良いって言われることが多いですが、数値化できるスペックで見るとレコードはCDよりも劣っていて、むしろ欠点だらけです。ノイズが多くていわゆるS/N比が非常に悪く、再生可能な周波数レンジも狭く、フォノイコライザーを使うことから高音と低音の再現性はとても低いと言わざる得ません。
しかし、僕はレコードの音が大好きです。同じ曲をデジタルとレコードで比べた場合にはレコードの方が好きだと思うことのほうが多いです。
この連載の記事
- 第318回 DTM勢がAIで作曲したら、AIの得意分野と苦手分野が見えてきた
- 第317回 ものづくり版コミケ「Makerフェア」2024年は面白かった。出展者の世代交代もなされているように見えた
- 第315回 0歳児、いつから保育園に? 女性の働き方、とことん考えてみました
- 第315回 推しの細胞がついた指輪を作ってもらった
- 第314回 おしゃれすぎるファン付きウェアを買って重要な問題に気付いた
- 第313回 0歳児がいながら、働く。ベストなやり方は?
- 第312回 パートナーの反対で転職できない問題
- 第311回 YouTubeの再生を止めないために画面を自動でタップする機械を作った
- 第310回 地方に移住したいが、東京にとどまるべきか
- 第309回 「マジック:ザ・ギャザリング」という深淵の入り口に立った。まだ底は見えない
- この連載の一覧へ