このところしばらくは、iOSのUIViewクラスが備えるベジェ曲線によるグラフィック機能を直接使って、その描画結果をプレイグラウンドのグラフィック画面に表示してきました。このようなiOSネイティブの機能を実現するために、UIKitというiOSの最も基本的なフレームワークをプログラムにインポートしました。UIKitが使えるということは、iOSの基本的なユーザーインターフェース機能はすべて使えることを意味します。ベジェ曲線によるグラフィックなどは、そのほんの一部に過ぎません。
UIKitに含まれる広大な世界はこれからも徐々に探検していきますが、今回からの数回は、それとは少し違った世界も覗いてみることにしましょう。まずは、使う方としてはなじみの深いウェブビューを取り上げます。言うまでもなく、ウェブページを表示するための専用のビューです。
ウェブビューは、iOSアプリの中でウェブページを表示するために用意されたものです。必ずしもウェブブラウザーアプリを作るためのものではありませんが、もちろんブラウザーを作ることも可能です。iPhoneやiPadのSafariも、基本的にはウェブビューを使っているはずです。ただし、純正アプリだけに、一般のアプリにはできない、ちょっと特殊な使い方をしている可能性はあります。
この連載の記事
- 第100回 SceneKitの物理現象シミュレーションとアニメーションをARKitに持ち込む
- 第99回 「物理学体」と「物理学場」を設定して物理現象をシミュレーション
- 第98回 SceneKitのノードに動きを加えるプログラム
- 第97回 いろいろな形のノードをシーンの中に配置する
- 第96回 SceneKitの基礎シーンビュー、シーン、ノードを理解する
- 第95回 現実世界の床にボールや自動車のモデルを配置する
- 第94回 ARKitを使って非現実世界との融合に備える
- 第93回 ARKitが使えるiPadを識別するプログラム
- 第92回 Swift Playgrounds 2.1での問題点をまとめて解消する
- 第91回 iPadの内蔵カメラで撮影した写真を認識するプログラム
- この連載の一覧へ