ソニー、パナ、オリンパス、カシオ、リコーの注目機種をチェック!
手ブレ補正の進化がスゴイ! 今注目のアクションカメラ5機種で撮り比べてみた (1/3)
2016年09月01日 13時30分更新
夏真っ盛りの今の時期、スマートフォンのカメラだけでは機会損失も甚だしい。海に出かけてスマホで動画を撮っていて、うっかり手から落として水没なんてことになったら目も当てられない。
山でも海でも川でも、そこに被写体があれば、タフなアクションカメラを携えて積極的にフィールドに踏み込んでこそ、夏の想い出と呼ぶにふさわしい素晴らしい動画を撮れるのだ。
そこで今回、防水、防塵性能を備えたオススメのアクションカメラ5製品を集めてみた。実写映像を交えつつ、特徴と使い勝手をレビューしていくので最適な一台をぜひ見つけていただきたい!
特集で取り上げる機種
- FDR-X3000(ソニー)
- HX-A500(パナソニック)
- STYLUS TG-Tracker(オリンパス)
- EX-FR100(カシオ計算機)
- WG-M2(リコーイメージング)
※最終ページでは各機種の撮影サンプルを掲載しています。
「空間光学手ブレ補正」を搭載した4Kアクションカム「FDR-X3000」
ソニーの「FDR-X3000」は小型・軽量ボディーを実現した最注目の「4Kアクションカム」だ。実売価格は5万4000円前後(後述の「ライブビューリモコン」付属キットは7万円前後)だ。
最大の特徴はソニー独自の「空間光学手ブレ補正」機構を搭載していること。電子式手ブレ補正機構を搭載したアクションカメラはほかにもあるが、超小型ボディーに光学式手ブレ補正機構を内蔵することにより、飛躍的に揺れの少ない安定した映像を撮影できるのだ。
本機のボディーサイズは幅29.4×奥行き83×高さ47mm、重量は約114g。一見するときゃしゃなボディーだが、本体のみでIPX4相当の防滴仕様に仕上げられている。水しぶきがかかるようなシチュエーションでも本体だけで撮影できるのは心強い。
アウトドアスポーツなどの撮影時に重宝するのが「ライブビューリモコン」。ヘルメットや自転車などに「FDR-X3000」本体を取り付けていても、電源のオン/オフ、録画スタート/ストップ、画角の確認などをすべて手元でこなせるわけだ。
本製品にはもうひとつ便利なアクセサリーが標準で同梱されている。それが本格仕様の「アンダーウォーターハウジング」。
これを装着すれば、水深60mで連続30分使用可能な防水性能、厚さ5cmの合板上での1.5mからの落下をクリアーした耐衝撃性能、マイナス10度でも利用可能な耐低温性能が実現する。人間のほうが先に根を上げるタフネスさが実に頼もしい!
ほかにもアクセサリーが充実しているのもFDR-X3000の美点。特にライブビューリモコンを三脚などに固定できる「マウントアダプター」と、腕に装着するための「ベルト」が標準で同梱されているのがうれしいところ。
シューティンググリップが別売の純正アクセサリーとして用意されているが、ライブビューリモコンをシューティンググリップに装着しないのであれば、サードパーティーの製品から安価なものを選んでもよいだろう。
「FDR-X3000」のスペック | |
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撮像素子 | 1/2.5型CMOS |
総画素数 | 約857万画素 |
有効画素数 | 約818万画素 |
焦点距離(35mm判換算) | 17~32mm |
F値 | F2.8 |
ブレ補正機能 | 光学式 |
最短撮影距離 | 約50cm |
動画解像度 | 3840×2160ドット |
静止画解像度 | 4624×2600ドット |
撮影時間 | 約60分(4K)、約135分(FHD) |
防水(本体のみ) | IPX4 |
防塵(本体のみ) | ―― |
耐衝撃(本体のみ) | ―― |
サイズ | 幅29.4×奥行き83×高さ47mm |
重量 | 約114g |
これ以降のページ(ASCII倶楽部会員向け)では、パナソニック「HX-A500」、オリンパス「STYLUS TG-Tracker」、カシオ計算機「EX-FR100」、リコーイメージング「WG-M2」の4台を紹介。さらに、それぞれの機種で撮影した動画、静止画を掲載し、画質をチェックする。