低価格化と道具化が進むパソコン、しかし本当にハイスペックにこだわる意味はないのか? 高価でも買って損はないパソコンの基準をいま改めて考えてみます。
かつてパソコンは非常に高価な道具でした。しかしそれだけに、真剣に何を買うか悩み、雑誌の記事などを通じて、性能や使い勝手の良しあしを見極め、実際に試してその価値を実感してきたと思います。
パソコンの登場から何十年もたち、世の中には安価でそれなりのスペックの製品が蔓延しています。そして多くの人たちはそれを不満なく使っているはずです。それでは、高価なパソコンに意味はないのでしょうか? 最新スペックの価値は失われたのでしょうか?
そんなことはないと信じたいものです。いま本当にいいパソコンとは何なのか? この連載を通じて考えていくことにします。
日本HPの13.3型2in1ノート「HP Spectre 13-4100 x360 Limited Edition」は、AV機器メーカーBang & Olufsenの創業90周年を記念した限定モデル。2015年12月に発売が開始されたものの、注文が入荷台数を大幅に超過したため、一時販売を停止していたという話題の製品で、今だにその人気は高い。優れたデザインに加えて、CPUとして第6世代(Skylake)のCore i5-6200U搭載するなどモバイルPCとして十分なスペック、また直販価格12万9800円(税別)とバランスが取れており、熱い注目を浴び続けている。
この連載の記事
- 第7回 G-Tune「LITTLEGEAR」 - 高性能を凝縮した持ち運べるデスクトップ
- 第5回 薄さ・軽さの最先端を突き詰めた“重量798g” - 「LAVIE Hybrid ZERO」
- 第4回 Surface Book - プロ・ハイアマチュアを驚喜させた、会心の一撃
- 第3回 2in1としての高みを目指した、ThinkPad X1 Tabletのこだわり
- 第2回 至高のデザイン、HP Spectre 13-v000、その細部のこだわりをみる
- 第1回 至高のPCとは、どのようなものか
- 至高のパソコン道<目次>
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