8万円4Kテレビの実力は? 夏のお買い得AV機器をピックアップ&レビュー (1/4)
2016年07月01日 12時00分更新
この夏のお買い得なデジタルギアを探して紹介していく本特集。ただ安いものを紹介する記事ではない。機能や性能に対して値段が安く、これはお買い得だ! と思われるものをピックアップし、各分野の専門ライターが実際にレビューする特集である。
デジカメやPCなどジャンル別に紹介していくが、ここでは以下で紹介する8万円で買える4Kテレビ以外に
といったオーディオ&ビジュアル関連製品をピックアップ。
AV機器のトレンドは、放送や配信に続いて、UHD Blu-rayの発売などで盛り上がりを見せている4Kテレビ。そして、BDレコやテレビに組み合わせて大迫力のサラウンドが楽しめるシアターシステムなどとなる。今回紹介する4Kテレビ、サウンドバー、BDレコの3つで最安ベースなら17万円で収まる。この組み合わせはお買い得だろう。(編集部ハシモト)
4Kテレビが約8万円で手に入る!!
シンプル機能で低価格を実現したハイセンス「HJ43K300U」
まずは4Kテレビ。40V型クラスのモデルは国内モデルでも10万円ほどの価格になっていて、かなりお手頃な価格となっている。
そのなかでも注目株と言えるのが、中国の大手家電メーカーであるハイセンスが8月1日に発売する43V型4Kテレビ「HJ43K300U」。
なんと実売価格8万円という低価格を実現してきたのだ。ちなみに、50V型の「HJ50K323U」(7月1日発売)も約10万円とかなり安価だ。
安価な理由は、ネットワーク機能を省略しているため。そうは言っても、地デジ/BS/110度CSのデジタルチューナーを内蔵し、番組表機能などはきちんと備える。
自社開発の映像エンジンによる「4Kアップスケール」機能、残像感を低減する「SMR(Smooth Motion Rate)」などの高画質技術を採用。肝心の液晶パネルは3840×2160画素のVAパネルで、直下型LEDバックライトとコントラストを向上するエリア駆動も備えるなど、画質はなかなか力が入ったモデルとなっている。
ただし、UHD Bru-rayなどで採用されるHDRには非対応だ。
音質面では、高音質技術「dbx-TV」を搭載。DSPで音質を改善する「Total Sonics」、番組やCMとの音量差を調整する「Total Volume」、バーチャルサラウンドの「Total Surround」機能を用意している。
実機を見てみると、ベゼルの細いすっきりとしたデザインは仕上がりの質も十分。見た目は国内のスタンダードな4Kテレビを遜色なしだ。
ただし、スタンドの装着はディスプレー部を一度上下逆さにしてから底面に向けてネジで固定する必要があるので、組み立ては少々手間がかかる。43V型なら大人一人でも問題なく作業できるので多少面倒に感じる程度だ。
側面は直下型LEDバックライト搭載ということもあってやや厚みがあるが、これもちょっと昔の液晶テレビのようにブ厚い感じではない。
入力端子はHDCP 2.2に対応したHDMI入力が3、ビデオ入力やD5端子入力も備える。このほか、テレビ録画機能も備えておりUSB端子は2系統備えている。シンプル機能とはいえ、テレビ録画機能を備えるなど一般的な使い方ではほとんど不満を感じることはなさそうだ。
以降(アスキー倶楽部会員向け)では、実際に地デジやBDを再生してみて画質をチェックしていく。低価格とはいえ画質へのこだわりを謳っているので期待は大きい。そのほか、サウンドバーやBDレコなどの製品紹介、レビューもお届けする。