英国ハル大学は10月15日、住宅の玄関ドアを使った浸水実験で、粘着テープが従来の土のうを上回る浸水防止効果を示したと発表した。
研究は、英国の洪水保険制度を運営する「Flood Re」の委託で実施されたもの。ハル大学の専用実験施設で、材質や構造の異なる6種類の玄関ドアを使い、水位を最大60cmまで上昇させて、さまざまな浸水対策の効果を比較した。
実験の結果、ドアの外側に合成ゴム製のシーリングテープを貼ると、何も対策しない場合と比べて、漏水量が99%減少したという。布で補強された強力な粘着テープ「ダクトテープ」でも、97〜98%の漏水量削減効果が確認された。
従来の土のうによる対策では、漏水量の削減率は70%だった。実験した粘着テープの中で最も効果が低かった製品でも80%の削減率を記録しており、すべてのテープが土のうを上回ったことになる。
また、ドアの外側に貼った場合の方が、内側に貼るよりも高い浸水防止効果が得られたという。
研究では、ドアの開く方向によっても浸水量が変わることが判明した。外開きのドアは、内開きのドアと比較して、何も対策していない状態でも漏水量が74%少なかったとしている。
ただし実験は比較的浅い浸水を想定したもので、住宅の構造や水位などによって効果は変わってくる。研究グループは、テープを安価かつ手軽に準備できる補助的な浸水対策として紹介している。
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