HISモバイルは28日、新料金プラン「自由自在3.0プラン」を9月17日から提供すると発表しました。最大の特徴は、100MBから30GBまで用意した全7段階の料金を、すべて月額2000円未満に収めた点です。最上位となる30GBは月額1999円で、6分かけ放題も含まれます。
10GBと20GBを新設し、上限を30GBに引き上げ
新プランの内訳は、以下になります。
・100MB〜1GB:280〜550円
・3GB:770円
・7GB:990円
・10GB:1299円
・20GB:1699円
・30GB:1999円
このうち10GB、20GB、30GBが新設されたプランです。20GBと30GBには通常500円の6分かけ放題が含まれ、完全かけ放題は1480円のオプションとして選べます。音声通話は専用アプリを使わずに30秒9円で、これは全プラン共通です。データを使い切った場合は1GBを200円で追加できます。
大手が値上げに向かう局面での価格改定
HISモバイル 代表取締役社長の猪腰英知氏によると、ここ2年のモバイルの料金改定は、値上げと大容量化に傾いているとのこと。実際、2025年6月にはドコモが「ドコモMAX」で旧プランから1133円値上げしたほか、au/UQ mobileにソフトバンクは既存プランも含めて値上げしています。
一方でahamoは2024年10月に20GBから30GBへ、2026年8月には40GBへと容量を増やしつつ2970円を据え置いており、「増量による価値訴求と基本料の上昇が同時に進んでいる」と話しました。
利用実態は小容量寄り「まず30GB」から下げていく
データの大容量化が進む中、実際の利用料は7GB未満(1ヵ月)の人が52.8%だと言います(MMD研究所調べ)。HISモバイルではこの結果を踏まえ、利用者が買っているのは容量そのものではなく「ギガ足りないという不安」だと分析しました。そのうえで、迷ったらまず30GBで契約し、1〜3ヵ月後に自分の使用量を確認して7GBや3GBへ下げるという使い方を提案しています。7GBまで下げれば月額は990円になります。
海外4GBを年1回付与、10月1日開始予定
旅行会社系のサービスらしい施策として、海外で使える4GBのeSIMを年1回、15日間分提供します。対象は130以上の国と地域で、eSIM対応端末が条件です。4GBを使い切った後は有料で追加できます。提供開始は2026年10月1日を予定しています。
国内向けには、ドコモ・au・ソフトバンクの3回線を自動で切り替える「HIS Travel eSIM powered by VOYE」も用意されました。1日単位で契約でき、50MBが199円、1GBが299円、3GBが499円です。旅先で主回線がつながりにくいときや、通信障害時のバックアップとしての利用を想定しています。
HISグループの特典も併せて紹介
このほか、海外Wi-Fiレンタル「HIS Wi-Fi」の50%割引、HIS Travel eSIMの20%割引、国内向けWi-Fiルーターの事務手数料無料、都度レンタルの10%割引が契約者特典として利用できます。
HISの株式を100株以上保有する株主には、事務手数料3300円のキャッシュバックも用意されました。ハワイのLeaLeaトロリー1日券や変なホテルの割引など、グループ各社のサービスとの連携も並びます。
格安SIMの競争軸は、メルカリモバイルのポイント還元やJAL・ANAのマイル付与のように、通信料金以外の付加価値へ移りつつあります。今回のHISモバイルの発表は、価格の引き下げと得意分野であるトラベル系の特典を組み合わせ、より個性を際立たせるものになりそうです。
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