多国籍・多職種が関わるスマート工場プロジェクトの進行管理を一元化

工場DX発で800ユーザーに広がったBacklog活用 オンワードHDが社内外の情報基盤に

文● 福澤陽介/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 ヌーラボは、オンワードホールディングスにおける、プロジェクト・タスク管理ツール「Backlog」の事例を公開した。オンワードグループでは当初、海外工場のDXプロジェクトにおける進行管理ツールとしてBacklogを導入。現在は、グループ・社外パートナー横断の約800ユーザーの情報基盤として活用されている。

 オンワードホールディングスは、オンワード樫山やオンワードパーソナルスタイルなど、複数の事業会社を擁する持株会社である。

 Backlogの導入のきっかけは、オンワードパーソナルスタイルが手掛けるオーダースーツの新ブランド「KASHIYAMA」の立ち上げだった。多様な注文を正確かつスピーディーに対応すべく、紙ベースの受注管理からの脱却を目指し、「中国・大連工場のスマートファクトリー化プロジェクト(以下大連プロジェクト)」が始動した。

 しかし、建設会社やITベンダー、コンサルタント、現地スタッフなど、多国籍・多職種の関係者が連携する中で、メール中心のやり取りによる情報の分散が課題になった。そこで、プロジェクトの進行管理を一元化するツールとして選ばれたのがBacklogだ。

 プロジェクトおよびその後のBacklogの活用状況は以下の通り。

■タスク管理から決定事項までを集約、今では約800ユーザーの情報基盤に
 タスク管理に加えて、決定事項や運用ポリシーをBacklog上でドキュメントとしてまとめ、社内外の関係者が同じ場所で最新状況を追える環境を整備。個人の記憶やメールに頼らず、プロジェクト全体のノウハウを蓄積できている。
 また、担当者の指定やメンションによって責任の所在が明確になり、タスクの放置や「言った・言わない」問題、属人的な管理が減ったという。こうした大連プロジェクトでの運用を基に、グループ会社や社外パートナーにも活用が広がり、現在では約800ユーザーの情報基盤として定着している。

■ガントチャートで進捗を可視化、遠隔でのプロジェクト推進を実現
 大連プロジェクトの進捗管理には、ガントチャート機能を活用。課題の登録・変更に連動して、最新のスケジュールが可視化され、Excelでの管理も不要になった。条件を絞り込んだガントチャートも共有でき、遠隔地の相手でも同じ画面を見ながら進捗を追え、抜け漏れがなくなったという。
 以前は「現地に行ったほうが早い」となりがちだった確認もオンラインで進められるようになり、出張削減にもつながっている。

■Nulab Passの監査ログ機能でセキュリティを担保
 情報漏洩対策とアカウント管理の強化に向け、ヌーラボサービス専用のセキュリティ・アカウント管理サービス「Nulab Pass」も導入。会社が管理する端末・アカウントからのみBacklogにアクセスできるようにし、約800ユーザーの規模でも「誰が、いつ、何をしたか」を監査ログでたどれる状態を整えている。

 今後オンワードグループは、「Backlog AIアシスタント」を活用して、蓄積された課題やドキュメントの検索、議論の経緯の整理などを効率化していく予定だ。

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

過去記事アーカイブ

2026年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
2025年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2024年
04月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2020年
01月
08月
09月
2019年
10月
2018年
05月
07月