第3回 ソフトクリエイト 情シス向けブログより

~CopilotやAIエージェント利活用でさらなる業務効率化へ~

【イベントレポート】「情シス Update Day 2025 in 東京」 ソフトクリエイトが開催

文●ソフトクリエイト

提供: ソフトクリエイト

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【スペシャルセッション】Copilot と一緒に仕事して約2年:導入の歩みから見えた成功と課題:株式会社ソフトクリエイト 花原 啓太

スペシャルセッションでは、株式会社ソフトクリエイト 執行役員 クラウドソリューション統括部 統括部長の花原 啓太が「Copilotと一緒に仕事して約2年:導入の歩みから見えた成功と課題」というテーマで登壇。実際に、ソフトクリエイト社内で約2年にわたり Copilot を導入・活用してきた実体験をもとに、導入初期に直面した停滞の壁とその原因を振り返り、どのように考え、行動して乗り越えたかを具体的な導入事例として話しました。

Copilot 導入の歩み…一度は挫折するも「目的」を見直してリスタート

ソフトクリエイトでは、2024年2月に Copilot を導入し、有志30名でトライアルを開始しました。導入初期の盛り上がりと、その後の停滞について花原は次のように語っています。

「導入直後は資料作成サポートやメールの自動生成、議事録に使ったりして『仕事の仕方が変わるぞ』という期待感で盛り上がっていました。しかし、6か月ほど経つと徐々に使わなくなり、手作業に戻るメンバーも出てしまうという『最初の壁』にぶつかってしまいました。

理由を考えると、私たちは『Copilot を使ってどういう状態になりたいか』が明確ではありませんでした。Copilot を使うことが目的となっていたのです。」

こうした状況を受け、花原は Copilot 活用の目的とKPIを再設定したことについて次のように語っています。

「Copilot はあくまで道具・手段だということで、まずは使う理由から見直しをすることにしました。目的は『業務時間を短縮して、価値ある仕事を増やすこと』と定めました。そのためにも『1日30分の業務時間削減』というKPIを目標として設定して活動をリスタートしました。その結果、少しずつ業務に Copilot を取り入れる人が出てきました。」

Copilot 活用の広がり…各部門での推進と、社内コミュニティでの口コミ展開

Copilotを社内に広げるにあたり、Copilot が扱う日本語の精度が向上したことや、SharePoint などに格納された情報への連携が向上するなど、Copilot のアップデートや進化も追い風になりました。

さらに花原は、社内の各部門のリーダーに Copilot の推進役を依頼したと述べます。日頃から自分の組織に様々な課題を抱えていて、それを解決したいメンバーたちに Copilot のライセンスを割り振って試用をお願いして回りました。

「例えば、営業の現場では、お客様の訪問前にAIエージェントの一部の機能である、リサーチツールを使ってもらい、企業情報や市場分析をした上で訪問するという取り組みをしてもらいました。

また技術部門では、Copilotに運用手順書の骨子を作ってもらいました。一から作ると大変な運用手順書を、Copilot に5割くらいは任せて、そこから先はエンジニアが作るというような取り組みをしてくれました。」

こうして、Copilot に関する様々な体験が積み上がっていきました。花原は、こうした体験をオープンな場で共有したことも工夫した点と述べています。

「Teams で『Copilot実践隊』というコミュニティを作り、そこでTipsを共有しています。ただ投稿するだけでなく、どの業務が Copilot を使うことで何分くらい削減できた、ということまで共有することもルール化しました。

こうして口コミが広がることで、『私も Copilot を使わせてほしい』という声が徐々に大きくなってきました。そのうち、Copilot を使っている人と使っていない人とで、生産性の差が目に見える形になってきました。これはもっと多くのメンバーが Copilot を使ったら、もっと成果が出るだろうと考えて、全社への導入を考え始めました。」

AIエージェント活用に向けたチャレンジ

こうして Copilot は全社展開を進めていくことになります。導入に際しては Copilot のライセンス費用の問題もありました。その際に、花原は次のようにROIの算出を行い稟議に挑んだと語ります。

「Copilotの年間費用は1人あたり年間53,964円、1か月あたり約4,500円です。『高い』と思われる方も多い金額で、導入の判断には迷いました。そこで、次のように考えることにしました。

まず毎日30分の業務削減を目標に設定しましたが、その時の経済的なインパクトを計算しました。社員の年収を500万円として換算すると、だいたい1日あたり1,250円、1か月あたり25,000円となりました。つまり、試算の結果『Copilotのコストは4,500円、得られる効果は25,000円』で、費用対効果は5倍と高くなることがわかりました。この結果をもって取締役にプレゼンし、『これだけ効果が出るのであれば』と導入に賛同してもらいました。」

Copilot 活用による費用対効果の高さが認められ、利用者を80名から300名へと拡大することができたと花原は語ります。また、その効果について社内アンケートを引用し次のように紹介しました。

「現在、使っている部門では営業メンバーが5割、企画が3割、技術が2割となっています。『Copilot を使って、どのような効果を実感していますか?』という問いに対して、『作業時間の短縮』が期待通り最多でした。また、『Copilot がなくなったら業務にどの程度影響がありますか?』に対し、8割のメンバーが『ある程度』『かなりある』と答えていて、Copilot がもう欠かせない存在になりつつあると思いました。」

当初の目的だった業務時間の短縮についても、8割以上が30分以上の削減に成功するなど、現状は順調に Copilot 活用を進められていると花原は評価しています。

このような中、今後は新たなチャレンジに取り組んでいると、次の目標について語りました。

「『AIエージェントを使い倒す!』ということで、年内に1人5エージェント、300人で『1500エージェント』を稼働させることを目標・達成基準として取り組んでいます。コンテストも行って、ナンバー1エージェントも決めていきたいと考えています。いくつか紹介すると、例えば、メンバーの予定調整、ニュース収集、Salesforce 連携などがあります。」

また花原は、「一番大事なのは、Copilot で何を生み出すか」がカギとなっていると述べ次のように語りました。

「1つは『時間』です。コスト効果を生み出すということで、例えば1日10分削減するだけでも年間で40時間です。これは、金額に換算すると10万円ということで、非常に価値があります。

もう1つ『新たな価値を生み出す』こと。これまで作るのに時間がかかっていたドキュメント作成のスピードも早くなると意思決定のスピードも早くなります。新しいアイディアをドキュメントに盛り込んでくれたりします。総合的に評価して、費用対効果は明確に出てくると考えています。」

最後に花原はAI導入プロジェクトの成功に向けて、「少しでも来場者のヒントになれば」ということで自社のCopilot導入事例をまとめて次のように語りました。

「AI導入プロジェクトは人材不足だという企業も少なくないと思います。ですから、利用者が学んで、共有して広げていくという仕組みを作ることが重要だと思いました。 また、社員はAIを積極的に使ってはくれないものです。AIに詳しい人より、業務を熟知した推進役を見つけて、AIを『道具』として使ってもらい、AI活用を推進してもらうのが大事です。」

こうした「体験」を、自社のAI活用拡大の一助としてはいかがでしょうか。また、事例についての詳細やお問い合わせ、実践にもとづいたワークショップ等の情報については下記をご覧ください。

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