第3回 ソフトクリエイト 情シス向けブログより

~CopilotやAIエージェント利活用でさらなる業務効率化へ~

【イベントレポート】「情シス Update Day 2025 in 東京」 ソフトクリエイトが開催

文●ソフトクリエイト

提供: ソフトクリエイト

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【キーノート】生成AI Copilot による業務効率の向上とAIエージェントの世界:日本マイクロソフト株式会社 西脇 資哲氏

キーノートに登壇したのは、日本マイクロソフト株式会社 業務執行役員 エバンジェリストの西脇 資哲氏。西脇氏は「生成AI Copilot による業務効率の向上とAIエージェントの世界」というテーマで、生成AIの最新動向とともに、Copilot の活用方法や現場にもたらす価値、注目のAIエージェントについて、実例やデモを交えながら紹介しました。 東京では3年連続でのご登壇となり、Copilot の登場から、実践的な使い方、そして今年はAIエージェントの具体的な活用と未来をテーマとし、毎年Updateした内容をご講演いただいております。

生成AIはいまや、「使わないこと」が最大のリスクに

世界中で生成AIの活用が広がる現代社会。利用者が増え続ける中、生成AIを開発・提供する側の企業競争もいっそう白熱しています。ビッグテックと呼ばれるAI提供側も何兆円という金額の投資を行っていて、その勝敗は企業存続にも関わりかねないと言われています。

一方、日本に目を向けると、AI利用についての政府の姿勢が「慎重な活用」から「活用前提」へ変わってきたと西脇氏は指摘。内閣府の『人工知能基本計画』では、AIの利活用が十分に進んでいないことを指摘するとともに「『AIを使わないことが最大のリスク』と内閣府が位置づけたことで、今後は中央省庁に広まり、企業のAI投資にもつながり、やがて『生成AIを使わないのがおかしい』という世界になると思います」と述べました。

Copilot の強みとは?業務ツールと密に一体化した生成AI

このように「AIを使わないことがリスク」であり、「生成AIを使うのが当たり前の世界」へと移行する中で、ここでは Copilot の特長や業務でどのように用いられているのかについて注目してみましょう。西脇氏は、Copilot の強みについて、業務ツールとの統合にあると説明し次のように語りました。

「業務に欠かせないWord、Excel、PowerPoint、Outlook、Teams と相性がいいことが重要です。Copilot 以外の生成AIでの作業を例に考えてみましょう。例えば、ChatGPT などで表組みを作成し、それを Word にコピー&ペーストすると、表示がガタガタなので人間が表を整える作業を行う。Copilot では、Word の中で指示を出すと、Word の中で処理をして表まで作ってくれる。生産性が高く効率的なのはどちらでしょうか。」

西脇氏は実際にこうしたデモを通じて、Copilot が Microsoft 365 アプリにネイティブに統合されていることで、業務の流れの中で、画面遷移やコピー&ペーストを挟まずにAI機能へアクセスできる点に高い価値があることを示しました。

また昨今、生成AIを活用する上で避けては通れないのがセキュリティ対策の話題です。西脇氏は次のような例を挙げて、Copilot の安全性について述べました。

「例えば、社内の英語メールで中身を見ようと内容をコピーして、個人で登録しているChatGPT など生成AIにペーストして翻訳する――これをやっている人は多いと思いますが――これって大丈夫でしょうか? 機密情報を個人のサービスに送信しているというリスクが生じていますよね。では、Copilot ならどうでしょうか。Outlook なら、『要約ボタン』があるのでコピー&ペーストは不要です。コピー&ペーストは一見便利ですが、実は個人サービスに機密情報を持って行けてしまうので、実は“紙一重”という話です。」

「チャット相手」から「一緒に働くエージェント」へ

今後、ビジネス現場の変革につながると注目の「AIエージェント」について、西脇氏は次のような見解を述べました。

「『このスライドに記載してある内容について調べて、最新情報に更新して』と誰かに仕事をお願いするように、AIと一緒に仕事をしている感じになってきました。こういう感じが、“エージェント”ではないでしょうか。これまでは“チャット”で何かを質問する相手でしたが、“一緒に仕事をやってくれる相手”になってきています。AIエージェントの時代になってきていると思います。」

つまり、AIに指示を重ねながら成果物まで並走するというのが、AIエージェント時代の働き方と言えそうです。また、西脇氏はAIエージェントに何ができるのかというデモも行いました。今回は、システム障害発生報告書を Word で作成するという例を挙げ、AIエージェントがメールから障害に関する内容を自動整理・反映するという実演を行いました。

さらに西脇氏は、AIエージェントは今後、どんどん増加することが予測されていて、ますます日々の業務に身近な存在となるという将来像も示しました。

「Microsoft はすでにいくつかのエージェントを提供しています。例えば、セールスエージェントでは、CRMやSFAを見に行って最新の情報を教えてくれることができます。リサーチエージェントでは、世界中の様々な情報を調べて理解し、文章を作ってくれます。人間がかかると何日もかかるような複雑な調査でも20~30分で出してくれます。 Copilot ではノーコーディングでエージェントを作成できますし、サードパーティもたくさんエージェントを作成しています。また、今後3年で13億ものエージェントが登場するという調査もあります。こんなにたくさんのエージェントを使えるかな?と考える方もいるかもしれませんが、Copilot が入口になってエージェントの世界がもっと身近になるのではないでしょうか。」

これからのAI動向と企業に求められる姿勢

西脇氏はまとめとして、Microsoft のSatya Nadella(Chairman and CEO, Microsoft)の「新しいAI時代を迎え、私たちは仕事の退屈な部分や雑務をなくし、創造力を最大限に伸ばすことができるようになるでしょう」という言葉を引用し、次のように語りました。

「AIを使うことで、コピペして日本語に翻訳したものをまたコピペで戻す、メールの一行を報告書にコピペして書き直す、というような退屈な仕事がなくなりますよね。その代わりに想像力を最大限伸ばして、例えば『障害があったお客さんには新しい提案をする』というようなことができるようになるでしょう。」

さらに、情シスに向け “お願い”として次のように述べて締めくくりました。

「AIをまだ使っていない、迷っている、というなら、まずは『使う』ことです。全員がAIを使うと全員の能力が上がります。日本企業の従業員には、顧客や製品の知識、ノウハウや経験、何より仲間同士のチームワークがあります。これはIT戦略ではなくて、経営戦略です。AIを使うことで仕事がAIに置き換えられるのではなく、AIと協力することであなたの価値がさらに高まります。皆さんの能力を挙げるためにも、AIを活用していただきたいと思っています。」

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