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第19回 “あのセキュリティ事故”はどうやったら防げた? 検証委員会

取引先の信頼を失わないためには「実効性のある運用」までが大切

SCS評価制度、“形だけの★3取得”が招いた取引停止の危機 どうやったら防げた?

文●大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

提供: フォーティネット

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「幅広い対策」から「実効性のある運用」までカバーするフォーティネット

 SCS評価制度の要求事項は「実現すべき状態」を示したものであり、特定のセキュリティ技術や製品の導入を求めるものではない。したがって、具体的な対策の内容は、企業規模やセキュリティ予算額に応じて検討すべきである。

 とはいえ、適切なセキュリティ製品を導入すれば、特に大項目の4~7(攻撃の防御/検知、インシデント対応、復旧に関する要求事項)の実現に役立つ。ここではフォーティネットの製品を例に考えてみよう。

 フォーティネットの製品群は、ネットワーク、エンドポイント、リモートアクセスまでを統合的に支援することができる。

 たとえば、FortiClientを導入すれば、資産管理の「ハードウェア、OS及びソフトウェアの把握(3-1-1)」を自動化できるほか、攻撃の防御の「ハードウェア、OS及びソフトウェアの安全な構成(4-4-1)」「セキュリティパッチ・アップデートの手続(4-4-4)」「マルウェア感染からの保護(4-4-5)」にも役立つ。同様に、「ネットワーク境界防護(4-5-1)」や「ネットワーク接続・データの監視(5-1-1)」にはFortiGateやFortiSASEが対応する。

 ここでもうひとつ大切なのが、導入した製品を“実効性のあるかたちで運用する”ソリューションだ。フォーティネットの場合は、プラットフォームが統合されているため、さまざまな製品の稼働/運用状況を一元的に把握できる。具体的には、フォーティネット製品のログを集約/分析できるFortiAnalyzerを活用することで、実効性のある運用がなされていることが確認できる。

 たとえば、攻撃や不審アクセスの検知、アクセス制御ポリシーの適用確認、脆弱性の管理といった文脈で、FortiAnalyzerによるログ分析とレポーティングの機能により、運用状況を素早く把握できる。個別に製品を導入し、個別にログを参照するのは手間がかかるが、このように統合されていれば、専任担当者のいない中小企業でも大きな手間をかけずに、実効性のある運用がなされていることを証明できる。

FortiAnalyzerは、あらゆるフォーティネット製品からのログを収集/統合し、可視化と分析を可能にする


■セキュリティ事故、その後日談:

 情報漏洩の発生後、M社では社長や現場部門長を含めた対策連絡会議を発足させ、セキュリティ事故の再発防止策を検討した。会議の場では、「3カ月以内の★3取得」というスケジュールに無理があったこと、セキュリティ対策強化の目的やルールの意味が現場社員に浸透していなかったこと、それどころか総務部でも「要求事項」を軽視していたことなど、反省点が率直に話し合われた。

 会議の結果を受け、M社ではあらためて★3評価に取り組むことにした。★3の要求事項を一つずつ自社のIT環境に当てはめ、「本質的に何が求められているのか」を丁寧に理解したうえで、取るべき対策を検討/実行していく。同時に、現場社員に対しても「なぜそうしなければならないのか」を丁寧に説明して、協力を得ていく方針だ。

 なお、取引先のC社からは後日、「一方的に“3カ月”という期限を設け、結果的にM社の拙速なセキュリティ対策を促したのは不適切だった」と連絡があり、M社のセキュリティ対策が改善されたことを確認したうえで、取引を再開する方針が伝えられた。サプライチェーンのセキュリティ強化は、一方的に“押しつける”ものではなく、共同で進めていく姿勢を持つことが大切である。


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