スマートウォッチ、オーディオ機器を中心に日本市場に、テクノロジーに強みを見せる製品を引き続き展開しているファーウェイ。日本におけるコンシューマー事業トップである、ファーウェイ・ジャパン 日本&韓国プレジデント 賀磊(ハ・レイ)氏に2025年の振り返りのほか、グローバル市場での展開やファーウェイ製品の強み、今後の展望などについて詳しく話を聞いた。
日本の利用シーンを想定した機能をスマートウォッチに盛り込む
開発チームに依頼して機能を追加
――2025年のファーウェイは、特にウェアラブル製品のカテゴリーにおいて、大きな存在感を見せた印象です。どんな手応えを感じていますか?
まずウェアラブル製品ですが、私たちは多くの取り組みをしてきて手応えを感じています。というのも、日本のスマートウォッチのユーザーは、サイクリングやゴルフ、スキー、ジムでのフィットネス、ランニングなど、実に多様なスポーツを楽しんでいます。私たちは、そんなユーザーの実情に合わせて製品の開発を進めて、投資をしてきたのです。
たとえば、(昨年10月に発売した)「HUAWEI WATCH GT 6」シリーズで大きく機能強化されたサイクリングですが、調査をしたところ、日本では電動自転車を利用しているユーザーが多いことがわかりました。これは他のリージョンとは異なる特徴なので、開発チームに依頼して、電動自転車向けの機能を開発してもらいました。
スキーやスノボ向けの機能でも改善を図っています。多くの人は家族や友人と雪山に行くことが多いと思いますが、分厚いスキーウェアを着た状態では、お互いにスマホで連絡を取り合うのはとても面倒です。この課題を解決するため、私たちはファーウェイ製スマートウォッチのユーザー同士でチームを組める機能を提供しました。これにより、お互いの位置を把握したり連絡し合うことが、スマートウォッチの画面で簡単にできます。
ダイビングでは、(昨年11月発売の)「HUAWEI WATCH Ultimate 2」にウォッチ単体でのソナーを使用した水中通信機能を搭載しました。この機能では、ユーザー同士の定型メッセージのやりとりが水面下でも可能になります。また、「HUAWEI WATCH GT Runner 2」をはじめとしたウォッチに搭載されるランニング機能としては、たとえば日常的にランニングをしている愛好家に向けて、毎日の体の状態や目標設定に合わせてトレーニングプランを提案してくれるパーソナルトレーナー機能を無料で提供しています。
こうした取り組みは機能向上だけでなく、使用する素材のグレードアップにも及んでいます。たとえば、(昨年5月発売の)「HUAWEI WATCH FIT 4 Pro」では、ディスプレー表面にサファイアガラス、ベゼル部分にはチタン合金、ケースには航空機グレードのアルミ合金を採用しています。3万円台の製品にもかかわらず、こうしたプレミアム素材を採用し、ゴルフナビ機能や心電図(ECG)測定機能も搭載したことで業界をリードする存在になっていると自負しています。
ビジネス向けのウェアラブル製品という分野にも力を入れています。それが、「HUAWEI WATCH D2 ウェアラブル血圧計」をベースにした医療機関向けモデル「HUAWEI WATCH D メディカル血圧計」です。日本の医用電子血圧計の認証を取得(認証番号:307ALBZI00003000)していて、すでに医療機関でも実際に使われています。
この製品がどんな課題を解決するかというと、通常は看護師が日に何回も患者さんの血圧を測定する必要がありますが、この作業を軽減できます。これにより看護師の不足解消にも貢献できますし、病院経営におけるコスト削減というメリットも生みます。
――「HUAWEI WATCH GT 6 Pro」の広告では、木村拓哉さんの出演が話題になりました。起用の狙いはどんなものだったのでしょうか?
日本におけるファーウェイのブランド認知度は、スマートフォンを発売していた時期には比較的高かったと思います。ただ、スマートウォッチのメーカーとしてのファーウェイの認知度はまだそれほど高くない、というのが私たちの認識です。そこで、日本でとても知名度が高く、影響力も大きい木村拓哉さんを起用することで、ファーウェイのスマートウォッチの認知度を高めようというのが最大の狙いでした。
これに加えて、スマートウォッチが健康的なライフスタイルの形成に役立つというメリットをもっと知ってもらいたいという狙いもあります。私たちの調査だと、日本でのスマートウォッチの浸透度はまだ4%程度で、欧州の約12~13%と比べても、とても低いものです。
木村拓哉さんというと、とても多趣味でいろんなスポーツを楽しんでいる方というイメージがありますので、彼がファーウェイ製スマートウォッチを身に着ける姿からスマートウォッチのメリットの認知向上につながり、ユーザーも増えてくれればと考えました。
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