「AI格差」も指摘、ビジネスパーソン1000名が対象のヌーラボ「AIのチーム活用に関する実態調査」より

「AI依存」が生む社員の孤立 生成AIの普及で同僚とのコミュニケーションが減っている?

文● 福澤陽介/TECH.ASCII.jp

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 プロジェクト・タスク管理ツール「Backlog」を提供するヌーラボは、2026年4月9日、全国のビジネスパーソン1000名(管理職500名、一般社員500名)を対象に実施した「AIのチーム活用に関する実態調査」の結果を公表した。AI活用が“個人止まり”である現状や、現場で広がる“AI格差”と“コミュニケーション分断”が明らかになっている。

 生成AIの利用による業務効率の変化について、個人利用では「作業効率が向上した」という回答が45.8%と最多で、「特に変化がなかった」は7.8%にとどまった。その一方、チームでの利用では、最多の「チーム全体のスピードが向上した」でも30.7%と少なく、「特に変化がなかった」が17.8%まで増えた。

 また、「チームの生成AI活用アイデア」を自由回答で聞いた設問でも、一般社員の68.2%が「特になし・わからない」と回答した。

 こうした結果から、ヌーラボでは、個人の作業をAIで効率化する動きが進む一方で、「チーム全体の生産性向上」や「新たな協働」にはつながっておらず、「チームとしてのAI活用は過渡期にある」と考察している。

チームにおける生成AI利用による変化

 また、回答者の約16%(一般社員では18.0%)が「AIの使い方に個人差があり、不公平に感じる」と回答しており、AI活用の効果が一部に偏っている状況もみられたという。企業に対して「活用事例やノウハウの共有」や「成果の可視化」を求める声も多くあがっており、この“ノウハウの壁”が、社員間のAIスキルの格差が広がり、チームでのAI活用が進んでいない要因のひとつだと考えられる。

 興味深いのが、「同僚への質問や相談の機会が減った」と感じる層が一定数存在するという結果だ。生成AIに依存することで、社内での対話や偶発的なコミュニケーションが失われるリスクが高まりつつあるという。

 ヌーラボは調査の結果を受けて、「特定の個人だけが効率化される状況や、AIへの依存によって対話や思考の機会が失われる状況を防ぐためには、チーム全体で活用できる前提や仕組みを整えることが重要」だとコメントしている。

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