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たまに役立つセキュリティ豆知識 第117回

用もないのに近づく場所じゃない

「ダークウェブ」は検索では見つからないネットの裏側だが独裁国家に対抗する手段でもある!?

2026年03月27日 07時00分更新

文● 二瓶朗 編集●村山剛史/ASCII

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個人情報のほか、サイバー犯罪を実行するためのツールまで売ってます

匿名通信ネットワーク上に存在する「闇サイト」!?

Q:「ダークウェブ」ってなに?

A:通常の検索エンジンでは見つからない、匿名性が高いインターネット上の領域。

 一般的なWebブラウザではアクセスできず、日頃使っている検索エンジンにも情報が登録されない、匿名性の高いインターネット領域のこと。基本的に専用のソフトウェアや、特定の設定を使わない限り閲覧できない。

 代表的な通信手段として「Tor(The Onion Router)」が挙げられる。通信を多層的に暗号化して経路を複雑化することで、アクセス元や運営者の匿名性を高める技術および専用ブラウザだ。

 ダークウェブは「闇サイト」などと呼ばれることもある。実際、その匿名性の高さを悪用して、さまざまなソフトウェアの未公開脆弱性情報、違法な動画や画像、違法薬物、そしてフィッシング詐欺で入手した個人情報などがやり取りされている。

 さらには、ランサムウェア犯罪に必要なツール群をワンストップで提供するサービスまで存在する。身代金を回収できた際にはサービス提供者にその一部を見返りとして渡す仕組みまで備えているとのこと。まるでサブスクリプションサービスのような使い勝手であることから、「SaaS(Software as a Service)」をもじって「RaaS(Ransomware as a Service)」と呼ばれている。

 一方、ダークウェブを実現している「匿名性の高い仕組み」自体は、検閲が厳しい国での情報共有や内部告発などを匿名で実行するために有用という側面も持っており、ジャーナリストや活動家がTor経由で情報をやり取りすることで、一般市民の安全につながる結果が生じることもある。

 どちらにせよ、それなりの専門知識がない限り、何らかのサイバー犯罪に巻き込まれる可能性がある。基本的には興味本位で接続してもメリットがあるような場所ではないことは覚えておきたい。

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