永遠の友達=Best Friend Foreverならぬ、”Dead” から始まる不吉なタイトルのタイBL『Dead Friend Forever』。今作はタイトル通り、人里離れた別荘に遊びに来た登場人物たちが恐怖にさらされる物語で、その背景が見えれば見えるほど不快感が増幅する、いわゆるイヤミス系。存在しないはずの仲間の影がチラついたかと思うと中心メンバーらの後ろ暗い過去が明らかになり、誰ともなく追い詰められていく。
物語の主要人物は、8人。下院議員の息子で別荘の持ち主のポー(USことニティトン・アッカラチョーソポン)、アメリカへの留学が決まったジン(Copperことプーリワット・チョーティラタナサック)、ジンと過去に恋人未満の関係だったらしいピー(Taことナンナクン・パカパットポーンポップ)、彼らと高校時代からの友人のティー(JJayことパティパーン・フアンフーヌワット)、フルーク(Bumpことパワット・アックラデットサクン)、トップ(Jetことジェッサダーコーン・バンディット)、タン(Mioことエーテーン・ウィーラパッタナクン)、そしてティーの年下の彼氏のホワイト(Fuaizことタナワット・シナワット)だ。
高校3年生のころから腐れ縁の8人は、ジンの送別会を開くために人里離れたポーの別荘を訪れ、数日掛けて飲めや歌えやのどんちゃん騒ぎをする予定だった。しかし、その別荘には3年次に引っ越してきたピーとタン、そして年下のホワイトが知らない秘密が隠されていた。実はポーとジン、ティー、フルーク、トップの5人は、高校2年生の時にコンテスト用に自主映画を制作したのだが、その映画にはもう1人生徒が関わっていた。そして、そのノン(Bercodeことティンナシット・イザラポンポーン)という名の生徒は、高校2年生の時に失踪していた。
ノンの名前を聞いた5人は落ち着かない様子を見せるが、何も知らないピーは「きっと引っ越したんだよ」と楽観視し、「映画の続きを撮ろうよ」と提案。そこから8人におかしなことが起こり始める。最初の被害者となるのは、金持ちのポー。8人しかいないはずの別荘で、おかしな気配を感じたポーが影を追って森に踏み入り、仕掛けられた罠に突き刺さってしまうのだ。
ケータイが通じないため、医学部に通うフリークが手当を担当し、運転の得意なポーとトップが助けを呼びに行くなど、手分けして窮地を脱しようとするも彼らを狙う何者かが先回りし、身動きが取れなくなる。ターが自分たち以外の人影を目撃し、トップは「人間じゃない。ノンの幽霊だ」と断言するも、ジンは「ノンは死んでいない」と反論。一体、誰の言っていることが本当なのか。不穏な空気に包まれた別荘でメンバーらの精神状態は徐々に悪化し、恐怖心と猜疑心に襲われていく。
その後、物語は第5話で過去に遡り、高校時代にポーらが行った行為に加え、仲間うちのヒエラルキーや愛憎劇などが明らかに。果たして、このような状況を生み出した張本人は誰で、8人を恐怖に陥れているのは誰なのか。唯一ノンにやさしかったジンや、何も知らなさそうなホワイトすらも怪しく見える格別のサスペンス・ホラーだ。
この過酷なストーリーに挑んだのは、人気タイBL『Kinn Porshe』の制作会社「Be On Cloud」所属の若手俳優陣。中心メンバーは先輩俳優陣にアドバイスを受けながら、いろいろなアクティビティに挑戦するリアリティショー『The Hidden Character』で活躍した新人俳優たちで、番組で協力し合った仲だけあって、芝居でも息の合った掛け合いを見せている。そんな撮影の裏側は、第1〜4、6、10話と最終回の第12話のラストにあるメイキング映像で覗けるのでご確認を。
秘密と愛憎劇の裏に思わぬ人間関係が隠されている作品なので、カラクリを知ってからもう一度見るのも面白いだろう。特に思わせぶりな発言が詰め込まれている序盤は、知ってから見ると1つ1つの意味が感じられて面白さが倍増するので、リピート視聴をおすすめしたい。













