専用プロセッサー「WAVE FX」や「AUTO GAIN WIZARD」がスゴイ
Elgato新製品の要注目な進化ポイントはソフトウェアにあり! オーディオインターフェース導入の難しさを克服
2026年03月12日 09時00分更新
Elgatoは3月11日に発表会を行ない、新世代のオーディオシリーズ「WAVE NEXT」を発表した。ハードウェアとしての新製品もいくつか発表されたが、より注目すべきは「ソフトウェア」のほうにあると感じた。
配信向けのオーディオデバイスといえば、接続や機能を使いこなすことが、初心者には難しい印象がある。各種設定をそれぞれ個別に調べないといけなかったり、オーディオデバイスとパソコンやコンソール機との接続が複雑だったりする。今回Elgatoは、そこをできるだけ簡単にできるように、ソフトウェアをそろえたのも、WAVE NEXTの特徴となる。
WAVE NEXTのオーディオデバイスに搭載されるプロ向けの3つの機能
WAVE NEXTのすべてのハードウェアには、「WAVE FX」という専用プロセッサーが搭載されている。このWAVE FXは、主に3つの機能を提供する。それが「CLIPGUARD 2.0」「DSP」「VSTインサート」の3つだ。
CLIPGUARD 2.0は、音割れを防ぐための機能だ。CLIPGUARD 2.0では、アナログからデジタルへ変換するコンバーターを3つ搭載し、拾った音を「32bitフロート信号」として処理する。基本的にマイクに取り込まれた音は、24bitで我々の耳に届くわけだが、この24bitを超える波長を出すと、音が割れてしまう。そこで、32bitと余裕を持たせて、そこから24bitに変換することで、音を割れなくしているというわけだ。
ちなみに、どれくらいの騒音であれば音が割れるかと、日本のElgato担当者がCLIPGUARD 2.0の担当者に聞いたところ、「ジェット機が真横にあったら割れるくらい」と返答があったという。それくらい、自信があるそうだ。
DSPは、5つのオンボードDSPエフェクトからなる。エアコンや足音などの低周波ノイズを取り除く「ローカット」、話してないときだけ環境音などの雑音を自然に低減する「エキスパンダー」、音量の波を均一に整えて、安定したサウンドを実現する「コンプレッサー」、最終的な声のトーンを微調整する「バンド イコライザー」。
そして、アナログテープレコーダーのような、温かみのあるボイスにすることができるエフェクト機能「VOICE TUNE」の計5つだ。VOICE TUNEは、ソフトウェアに表示されたスライダーを表示することで、エフェクトの強弱を設定できる。
VSTインサートは、設定でマイクを選択すれば、設定したエフェクトがそのまま使えるという機能だ。これまでは、設定したエフェクトは仮想オーディオに選択され、それを使いたいソフトウェアごとに選ぶ必要があった。
しかし、このVSTインサートにより、仮想オーディオやバックグラウンドアプリを必要とせず、マイクを選べばそのVSTが乗った状態で出力される。そのため、より簡単にエフェクトが使えるようになるというわけだ。
これら3つの機能がWAVE NEXTのハードウェアに標準搭載されていることで、難しい設定をすることなく簡単に配信やコンテンツでしっかり使える音質を実現できるとのことだ。
ゲインを自動で最適に設定してくれる「AUTO GAIN WIZARD」
WAVE NEXTのハードウェアでより簡単に質の高い声を出す機能として「AUTO GAIN WIZARD」も用意されている。これは、例えば新たに登場した「Wave:3 MK.2」の場合、ボタンを長押しして起動し、10秒程度話すことで自動的にゲイン(入力レベル)を最適値に設定してくれるという機能だ。どれくらいの音量が最適かというのは、慣れていないとなかなか最適なゲインに設定できないと思うので、こちらもとく初心者にとってはうれしい機能だろう。

























