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【ありがとうCrucial】業界関係者が語るCrucial思い出話

文●ドリル北村 ショップ取材● 藤田 忠 編集●北村/ASCII

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 CrucialがPCパーツ業界に刻んだ足跡は、単なる製品の普及に留まらず、計り知れないほど多大なものでした。マザーボードベンダーをはじめとする多くの業界関係者にとって、Crucialは単なるサプライヤーではなく、苦楽を共にしてきた「戦友」のような存在です。

 製品としての圧倒的な完成度はもちろん、これほどまでにブランドが愛された理由は、その「向こう側」にいる人々の存在にありました。仕事のパートナーとして、時には厳しい検証サンプルをお願いし、時にはイベントで共に汗を流した関係者だからこそ知る、スタッフの皆さんの誠実で温かな横顔があります。

 自作PC市場を盛り上げるために尽力してくれた彼らへの敬意と感謝を込めて、ここからはビジネスの枠を超えた「Crucialの中の人」のお人柄が伝わる、情熱あふれるエピソードをご紹介します。

自作PC自作アドバイザー M氏

 Crucialとして1番印象があるのはやはり「RealSSD C300」ですね。SSDとして300MB/sオーバーの速度が出ると当時かなり話題になりました。カラーも当時はゴールド調で店員時代にはかなり販売したのを覚えています。ここからSSDを導入した自作ユーザーも多いのではないでしょうか。当時は容量も128GB/256GBだったため複数台でRAIDをする人もいましたね。

2.5インチSSDの「RealSSD C300」

 メモリーでは個人的に印象が強いのはDDR3のBallistixのヒートシンクがデザイン的に好みでSSDと同じゴールド?オレンジ?とメタル感のあるヒートシンクが気に入っていました。

DDR3のBallistixシリーズ

 あとDDR4-3200あたりからかな、標準メモリーといえばCrucialというイメージがあったと思います。とりあえずメモリーで迷ったらCrucial買ってという感じ。メジャーメーカーなのに値段も一番安かったですしね。

 Crucialのアイダホ(中の人)さんとは、数度イベントと配信で一緒に参加させていただきました。キャラとしてとてもとても濃く、宣伝マンとしてはインパクト大事ですし。とてもトークが分かりやすく、いなくなるのは寂しいので他社メーカーに移って宣伝マンとして活躍して!!(笑)

ASUS JAPAN株式会社 OPビジネスグループセールスマーケティング 市川 彰吾氏

 Crucialの中の人さん。本当に今までありがとうござました。初めてお会いしたのは私の記憶が正しければ……ベルサール高田馬場でのイベントでしょうか。三日三晩ゲームをするというイベント会場だったかと。以降さまざまなことでご一緒させていただきました。

 SNSでの共同キャンペーン、弊社イベントや配信への登壇、店舗施策など。 これらほぼすべてが打ち合せと称して液体の入ったグラスを打ち合わせる場で決まったことなのがとても懐かしく思います(もう時効でしょう!)。

ASUS主催のイベントでの一幕。イベントで談笑するCrucialの中の人(左)と市川氏(右)

 中の人との思い出話ばかりになってしまいますね。私自身、製品をずっと愛用してます。社内でもプライベートでも先ずはCrucial使う。コレ一択よ。って何度友人・社内に勧めたか。

 一方でNAND作ってる大元なのになぜか大容量モデルや次世代モデルが他社よりも発売が一歩うしろになっていて、中の人に「いつですか出るの!(圧)」って連絡を何度したか。待ちに待ったCrucial P3 Plusの4TBが出た時は初日に秋葉原行きましたわ。

PCIe 4.0対応のM.2 SSD「P3 Plus」

 これも懐かしい思い出です。ここでは収まりきらない思い出ばかりですね(世に出せないネタも沢山ありますが)。このあたりにしておきましょう。ええ。ほんとに。またぜひおもしろおかしく何かしましょう!

エムエスアイコンピュータージャパン株式会社 CND営業本部 マーケティング部 中島悠太氏

 CrucialのメモリーやSSDには、前職の頃から迷ったらこれ!という絶対的な信頼を置いてきました。MSIに入社してからもその安心感はまったく変わっておらず、個人的にも自作PCでたくさんCrucial製品を使ってきましたし、現在も愛用中です。それだけに、ブランド終了というニュースは本当に衝撃的でしたし、時代の流れとはいえ、やはり寂しさは隠せません。

 この記事を読んでくださっている皆さんの中にもご存じの方がいらっしゃると思いますが、Crucialの中の人はとにかくフットワークが軽いんです。検証サンプルをお願いすればいつも快く手配してくださり、これまでに何度も助けられました。さらにはイベント時に差し入れを持って顔を出してくださったり、東京ゲームショウの時には、差し入れだけでなくメモリーのサンプルをわざわざ現地まで持ってきてくださったこともありました。どんなことでも気軽に相談できる、あの温かい雰囲気には本当にお世話になりました。

 そんな中の人とまだ知り合って間もない頃、ご飯を食べに行った際に私がものすごいご迷惑をかけてしまったことがありました。その際嫌な顔ひとつせず、温かくフォローしていただいて本当にありがとうございました。今となってはやらかし笑い話になっています。

 最後になりますが、Crucialがこれほどまで長く愛されてきたのは、製品の安定感はもちろんですが、それを支えてきた中の人の誠実さがあってこそだと思います。形は変わっても、私たちを、そして自作PC業界を力強く支え続けてください。これまで本当にありがとうございました。そして、今後ともよろしくお願いいたします!

結びに代えて:私たちの「標準」であり続けたCrucialへ

 Crucialがコンシューマー市場から撤退するというニュースは、単なる一ブランドの終了という枠を超え、自作PC業界の一つの時代が幕を閉じるような寂しさを私たちに抱かせました。

 振り返れば、Crucialは常に私たちのそばにありました。自作PCやBTOの世界において、迷った時の最適解であり、安定供給の象徴であったCrucial。その存在がなくなることは非常に残念ですが、彼らが支えてきたインフラや、私たちが手にした技術の恩恵は、これからも形を変えて続いていくことでしょう。

 長年にわたり、自作PC業界を盛り上げ、支え続けてくれたことに心から感謝いたします。ありがとう、Crucial。またいつの日か、この市場に帰ってきてくれることを切に願っています。

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