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マランツ、フラッグシップ「AV 10」のほぼ半額で、11.4ch再生対応のAVプリアンプ「AV 30」を発表

2026年02月20日 09時21分更新

文● ASCII

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AV 10

 マランツは2月20日、最大11.4chのプロセッシングに対応したAVプリアンプ「AV 30」を国内発表した。価格は59万4000円、発売は3月3日を予定している。

 本機はフラッグシップモデル「AV 10」(価格110万円)と同一のフロントパネルを採用。AV 10の開発で培った技術的ノウハウを継承しながら、プロセッシングチャンネル数を11.4chに最適化し、価格をほぼ半分に抑えた製品となる。

 AV 10との主な相違点は、最大処理チャンネル数がAV 10の15.4chに対し、AV 30は11.4chとなる点や、DTS:X Proへの非対応などが挙げられる。一方で筐体シャーシや電源、高音質パーツなど物量投入の充実度はフラッグシップ機に引けを取らないものだ。

セパレートアンプでしか到達できないイマーシブサウンドの追求

 マランツのセパレート型AVアンプの歴史は1993年に遡る。2008年にはDolby TrueHDなどのロスレスコーデックに対応した「AV8003」を投入し、ピュアオーディオのアプローチを取り入れた高音質化を推進。2021年には集大成となる「AV8805A」をリリースしたのち、2023年には新世代のデザインと最高峰の音質を具現化したフラッグシップ「AV 10」を発売。ラインアップの刷新に取り組んでいる。

AV 30

 新製品の「AV 30」は、このセパレート型の系譜において、より多くのユーザーに「セパレートでしか体験できないイマーシブサウンド」を提供するために企画されたもの。マランツのリサーチによれば、AVアンプユーザーの約80%が11.4ch以下のスピーカー構成で使用しているという実態があり、AV 30はスペック面でも多くのハイエンドユーザーの要望を十分に満たす仕様である。

AV 10と共通のフロントパネルデザインを採用し、高い剛性を確保した新プレミアムキャビネット。内部は複層構造のシャーシによりトランスなどの重量物を強固に支持し、振動による音質への悪影響を抑制している。

新製品の主な技術的トピック

新プレミアムキャビネット&高剛性シャーシ: AV 10と同等のフロントパネルと、トランスの振動を抑制する複層構造のベースプレートを採用。

フロントパネルはAV 10と同等、コの字型の天板を上から被せて側面から固定する形。奥行きはAV 10よりも短い。

新開発HDAM-SA2搭載 11.4chプリアンプ:全チャンネルに独自の高速アンプモジュールHDAM-SA2を採用した電流帰還型回路。

プリアンプ部はHDAMーSA2を採用し、最短経路のレイアウトにこだわっている。

基板は左右で別々に分け、セパレーションの改善を狙っている。

電流出力型D/Aコンバーター&強力なジッター除去:音質に有利な電流出力型DACと、DAC直近に配置したジッターリデューサーによる高精度なD/A変換。

電流出力型のDACを採用している。

フルディスクリート電源回路:アナログ回路専用の電源トランスと大容量カスタムコンデンサーを用いた低ノイズ設計。

AV 30用に開発された高容量コンデンサーなど、各種のカスタムパーツを採用している。

回路別に電源を用意、ディスクリート構成として最適化している。

AV 10のノウハウを投入したデジタル基板:ノイズ対策やパターンレイアウトにおいてフラッグシップの知見を継承。

ノイズ源が多いデジタル基板だが、AV 10で培ったノウハウを導入して低い水準に抑えている。

 これらはすべて、ソースに含まれる情報をロスなく伝え、パワーアンプへ純粋な信号を送り出すために不可欠な要素。開発においては、物理特性の追求に加え、マランツのサウンドマスターによる徹底したチューニングが行われ、「音楽性が豊かに感じられる」サウンドに仕上げられている。

HEOSを搭載し、ネットワーク再生やストリーミング再生も可能だ。

 HDMI端子は7入力すべてが8K/60Hz、4K/120Hzに対応し、3出力を装備。対応フォーマットはDolby Atmos、DTS:X、IMAX Enhanced、Auro-3D、MPEG-H(360 Reality Audio)、MPEG-4 AACなど、最新のイマーシブオーディオを網羅する。

背面端子

 本体サイズは幅442×奥行き414×高さ189mm(アンテナ寝かせ時)、重量は11.1kg。製造は福島県の白河オーディオワークスで行われる。

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