Robloxは2月4日、同社の生成AI基盤「Cube Foundation Model」を使った新技術「4D生成」を発表した。3Dモデルの形状だけでなく、動作や機能まで同時に生成するのが特徴。車なら走り、飛行機なら飛ぶといった“振る舞い”を含むオブジェクトを、テキスト指示だけで作り出せるようになる。Roblox Studio上で体験ごとに4D生成を有効化すると、プレイヤー自身が文章入力だけで機能するオブジェクトを生成できる。生成された車にそのまま乗り込み、運転することも可能になる。
設計の中核は「スキーマ」と呼ばれる設計ルールだ。スキーマは対象物を部品単位に分解し、必要な構造と挙動を定義する。ベータ版では、車体と4つの車輪から成る5パーツ構成の「Car-5」と、単一メッシュで構成される「Body-1」の2種類が用意された。車の場合、AIは必ず5つのMeshPartを生成し、それぞれに回転や操舵のスクリプトを適用する。さらに、生成された形状やサイズに応じてスクリプトを自動調整するため、即席で作られた車でも自然に動作する。
実際の活用例として、開発者のLakshは自身のゲーム「Wish Master」で4D生成をテストしている。プレイヤーが“願い”を入力すると、その内容がゲーム内で具現化する仕組みで、走る車や飛行機、空飛ぶドラゴンまで生成されたという。開発初期には想定外の表現や存在しない物体のリクエストに苦労したが、改善を重ねた結果、プレイヤーの反応は非常に良好だった。早期アクセス期間中に4D生成で作られたオブジェクトは16万個を超え、4D生成を利用したプレイヤーは平均プレイ時間が64%増加したという。
Robloxは将来的に、あらゆるオブジェクトを定義できる「オープン語彙スキーマ」への発展を見据えており、現実世界に存在する数千種類の物体をカバーすることを目標としている。さらに、オブジェクト単体にとどまらず、環境、アニメーション、コードを含むシーン全体を自然言語で生成する構想も明らかにした。
同社はまた、最も野心的な研究として「リアルタイム・ドリーミング」にも言及している。RobloxのDavid Baszucki CEOは、ワールドモデルで体験そのものを生成する研究の初期デモを公開しており、創作とゲームの境界をあいまいにしようとしている。








