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OpenAI、無料で試せるアプリ版「Codex」公開

2026年02月03日 11時00分更新

文● G.Raymond 編集●ASCII

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 OpenAIは1月27日、macOS向けの新しいデスクトップアプリ「Codex app」を発表した。複数のAIエージェントを同時に管理し、並列で作業を走らせて、長時間にわたるタスクを協働して進めることができる。ChatGPTのPlus、Pro、Business、Enterprise、Edu各プランで追加料金なしに使えるほか、期間限定でFreeおよびGoプランにも提供される。あわせて既存有料ユーザーのレート制限は一時的に倍増される。

 Codexは2025年4月の公開以降、長時間・大規模なタスクを処理できる能力を拡張してきた。アプリ版はその流れを受け、エージェントの能力そのものではなく、人がどのように仕事を割り当て、進捗を把握し、成果を統合するかという課題に正面から応えるもの。プロジェクトごとにスレッドを分けてエージェントを走らせ、差分を確認し、手動修正も可能だ。

 worktreeの標準対応も特徴の1つ。同一リポジトリ上で複数エージェントがそれぞれ独立したコピーを使って作業でき、競合を避けながら異なるアプローチを並行して試せる。エージェントの変更はローカルに反映させることも、そのまま進行させることも可能だ。CLIやIDE拡張での設定や履歴も引き継がれ、既存プロジェクトをすぐに扱うことができる。

 さらに、指示やスクリプト、外部ツール連携を束ねた「スキル」という仕組みが新登場した。情報収集、文書作成、問題解決などを安定して実行できる。アプリ内にはスキルを作成・管理する専用画面があり、明示的に使わせることも、タスク内容に応じて自動で呼び出させることもできる。

 OpenAIはデモとして、レースゲームをCodexに一から作らせた事例を紹介した。画像生成やWebゲーム開発のスキルを組み合わせ、700万トークン以上を使い、デザイナー、開発者、QAの役割を一人で担う形で完成させたという。

 アプリには自動化機能も組み込まれた。スケジュールに従ってバックグラウンドで作業を進め、完了後にレビュー用キューへ結果を届ける。OpenAI社内では、日次の不具合整理やCI失敗の要約、リリース報告作成などに既に活用されているという。エージェントの応答も簡潔重視か対話重視かを選べるようになった。

 セキュリティ面では、CLIと同様のシステムレベルのサンドボックスを採用し、編集範囲や権限を制限する設計となっている。必要に応じてプロジェクト単位で許可ルールを設定できる。

 OpenAIによれば、2025年12月中旬に「GPT-5.2-Codex」が公開されて以降、利用量は倍増し、直近1か月で100万人以上の開発者がCodexを利用した。今後はWindows対応や推論高速化、クラウド連携の強化も進めるとしている。

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