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IDOM CaaS Technology×TTS×ソフトバンクの協業で、社会課題に新たな解決策を作る

“車が必要なのに乗れない”人を救う「ノレル」 IoT×AIが実現した新たな自動車サービス

2026年02月18日 11時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

提供: ソフトバンク

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 従来の自動車ローンやリースの与信審査に通らない人々に対して、車の利用機会を提供する新たなサービスが注目を集めている。

 IDOM CaaS Technologyが展開する「ノレル(NOREL)」は、IoTデータ分析も含む独自の与信スキームによって、これまで「審査落ち」で車をあきらめていた人々にマイカーライフを提供する革新的なサービスだ。2022年のスタートからおよそ3年間で、すでに5万人以上が利用している。

 このサービスを実現するうえで欠かせなかったのが、TTSが開発するIoTデバイスであり、ソフトバンクがアジア太平洋地域で独占販売パートナーとして取り扱うIoT向け通信サービス「1NCE(ワンス) IoTフラットレート」である。IDOM CaaS Technologyの中津川賢人氏と東海林知貴氏、そしてIoTデバイスを提供するTTSの小海悟士氏に、このサービスの仕組みや社会的意義について詳しく話をうかがった。

「乗りたい、を叶える。乗れない、をなくす。」新しい自動車サービス

 IDOM CaaS Technology(以下、ICT)は、中古車流通大手の「ガリバー」を運営するIDOMから2020年に分社した、IDOMのグループ会社だ。社名に“CaaS(Car-as-a-Service)”とあるとおり、レンタカーやカーリースといった「車を利用する」領域のサービス事業を展開している。

 ただし、ICTの立ち位置は、旧来のレンタカー会社や自動車リース会社とはかなり異なる。同社でテクノロジー全般を管掌する中津川氏は、ICTは「AIやデータを活用する領域」に強みを持つのが特徴だと説明する。

 「もちろん、ガリバー譲りのお客さまに寄り添う営業・カスタマーサポート力、中古車両を扱うオペレーション力といった強みもありますが、それに加えて特徴的なのは『AIやデータ活用領域』の強みです。自社内にエンジニア、デザイナー、プロダクトマネージャー、さらにデータサイエンスのチームがあり、AIモデル(機械学習モデル)の開発も自社で行っています。わたしたちはデータやテクノロジーを活用することで、過去の“信用”ではなく、いま目の前にいるお客さまを“信頼”できる根拠をどのように見つけていくかを追求し続けています」(ICT 中津川氏)

IDOM CaaS Technology Fintech開発部 部長の中津川賢人氏

 こうしたICTならではの特徴がよく表れているのが、同社が提供する月額カーライフサービスの「ノレル」だ。

 「乗りたい、を叶える。乗れない、をなくす。」というコンセプトを掲げるノレルでは、従来のローン/リース審査に通らない人でも“車に乗れる”ように、独自のスコアリングに基づく与信スキームを開発し、幅広いユーザーに車の利用機会を提供している。

 実は、2016年にスタートした当初、ノレルは“サブスク型の車乗り換え放題サービス”だった。しかし、そのサービスを提供する中で従来のローン/リース審査が抱える課題に気づき、サービス内容を大きく転換することにしたと、ICTでマーケティングを担当する東海林知貴氏は説明する。

 「たとえば転職されたばかりの方、フリーランスの方、過去に病気やケガで働けない時期があった方、外国人の方など、従来のローンやリースの審査に通りにくい方がいらっしゃいます。お仕事や生活で車が必需品であっても、審査が通らなければあきらめるしかない。そのように困っている方が増えていることに気づき、ノレルは2021年に現在のサービスへと拡大しました」(ICT 東海林氏)

 従来のローン/リース審査では、審査結果が「通る/通らない」の二通りしかなかったため、「貸し倒れリスク」には慎重にならざるを得ず、審査に通らないケースが多かった。この問題を解決するため、ノレルでは細かな指標に基づく貸し倒れリスクのスコアリングを行い、このスコアに応じてサービスを提供している。

 「スコアを算定した結果、一定以上のスコアがある(=貸し倒れリスクの低い)方は、新車リース、中古車リース、レンタカーと、すべてのプランからお選びいただけます。一方で、スコアがそこに達していない方は、そのスコアに応じて中古車リースやレンタカーからスタートしていただく、といった仕組みです。ただし、何年も継続して問題なくノレルをご利用いただければ、スコアもアップしていき、やがては新車リースもご利用いただけるようになります」(ICT 東海林氏)

IDOM CaaS Technology 営業推進部 プレイングマネージャーの東海林知貴氏

与信審査結果を「スコア化」することで、誰もが何らかの形で“車に乗れる”を実現している(画像出典:ノレル Webサイト)

 こうした独自の仕組みによって、ノレルではこれまで5万人以上の“車に乗れる”を実現してきた。実際に、ノレル利用者のおよそ6割が、従来のローン/リース審査では通らなかった人だという。そのほか、初期費用がかからないこと、車検などのメンテナンス費用が毎月のコストに組み込まれ平準化されること、問い合わせから電子契約、納車まで“スマホひとつで完結”する手軽さなども、ノレルが利用者から評価されているポイントだ。

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