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山谷剛史の「アジアIT小話」 第222回

深圳の電子街「華強北」はメモリー価格高騰に負けず、新しい商売を生み出している

2026年01月23日 12時00分更新

文● 山谷剛史 編集● ASCII

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2025年はヒューマノイドロボットの時代が来た
政治の影響も受けつつ、対策を考えて生き抜いている

 華強北はまた変わった動きがあった。2025年初頭の春節前日、国民的番組の「春晩」で、Unitree Robotics(杭州)のヒューマノイドが人間と揃って一緒に踊るパフォーマンスを披露したことが大きな話題となり、その余波も華強北にやってきて、単価の高いヒューマノイドを貸し出すレンタルショップが何店も登場した。

深圳

ロボホンに似たロボットなどを売る専門店

 証券時報によれば、大きな売り場の1つ、賽格電子市場で2月に1日2万元でヒューマノイドを貸し出していたが、12月末に同じ場所に行くとヒューマノイドレンタル店は見事に消えていた。儲からなければ商品を変えるか退くという、変わり身の速いエピソードだ。

 ほかにも6月には中国国内のモバイルバッテリーについて、3Cマークがついた認証製品しか飛行機に持ち込めなくなった。当初は「上に政策あれば 下に対策あり」とばかりに3Cマークが付いていないモバイルバッテリー向けのシールだけを売る業者も登場したが、華強北ではルールに合わせて、20元以下の激安なモバイルバッテリーは市場から姿を大きく減らし、50元~100元程度の認証製品が中心になった。

深圳

飛行機へのモバイルバッテリーの持ち込みで3Cマークが必須に

 このように振り返ると流行だけでなく政治でも華強北の店は変わり、対応して生き抜いている。今年もメモリー価格にこそ期待できないが、外国市場向け製品が売られ、注目の製品が出ればあやしいニセモノが出る楽しい売り場になるだろう。


山谷剛史(やまやたけし)

著者近影

著者近影

フリーランスライター。中国などアジア地域を中心とした海外IT事情に強い。統計に頼らず現地人の目線で取材する手法で、一般ユーザーにもわかりやすいルポが好評。書籍では「中国のインターネット史 ワールドワイドウェブからの独立」、「中国のITは新型コロナウイルスにどのように反撃したのか? 中国式災害対策技術読本」(星海社新書)、「中国S級B級論 発展途上と最先端が混在する国」(さくら舎)、「移民時代の異国飯」(星海社新書)などを執筆。最新著作は「異国飯100倍お楽しみマニュアル ご近所で世界に出会う本」(星海社新書、Amazon.co.jpへのリンク

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