親なら知っておきたい人気スマホアプリの裏側と安全設定 第354回
ルールの決め方と運用のコツも一緒に解説
ネット・スマホのルールは子どもが使う前に決めよう! 「ルールの具体例」を10個紹介
2025年12月30日 09時30分更新
ネットやスマホのルールを決めている家庭は、トラブルが少ない傾向にある。ここでは、具体的なルールの決め方と運用のコツについて解説したい。
利用開始前にルールを決めよう
一度自由に使い始めてからルールを決めても、あまり効果はない。ルールは、必ずスマホを使い始める前に親子で話し合って決めておこう。
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利用時間、課金の有無、利用アプリ、ネット上の交流や個人情報の取り扱いなど、問題になりがちなことに関してルールを決めておくと良いだろう。
家庭でのルールの具体例は、たとえばこのようになるだろう。子どもの年齢や利用状況に応じて、家庭で話し合って決めてほしい。
家庭で決めたいスマホルールの具体例
ルール例1:利用時間を決める(○時まで、1日○時間など)
ルール例2:ネットで知り合った人とは会わない
ルール例3:顔写真や本名などの個人情報はネットに公開しない
ルール例4:他人の悪口、誰かが不快に思うことなどはネットに書き込まない
ルール例5:自分が不利益を被る可能性があること(裸の写真など)は信頼できる相手にでも送らない、ネットに書き込まない
ルール例6:問題があったり心配なときは必ず親に相談する
ルール例7:危険なサイトもあるのでフィルタリングを使う
ルール例8:食事時、勉強時、学校、歩きながらなどは使わない
ルール例9:使って良いアプリ(新しいアプリを使いたいときは許可を取る)
ルール例10:課金はするかしないか、(するなら)いくらまでか
決めたルールが守りやすい設定にしよう
ペアレンタルコントロール機能などで、決めたルールが守りやすくなる設定にしておこう。利用時間の長さや終わりの時間を決めたら、その時間で制限をかける。課金やアプリのインストールは許可制にするなら、制限をかけておくとルールを守りやすくなる。
実際に利用し始めると、話し合って決めたルールなのに、合わないと感じることが出てくる。その場合は、話し合ってルールを随時見直していけば良い。
自らコントロールして安全に使えるようになることが、最終的な目標だ。うまく使えるようになるまで、見守っていただければ幸いだ。
◆
これまで当連載をお読みいただき、ありがとうございました。今後も、親子でネットリテラシーを高めつつ、うまく使いこなしていっていただければうれしいです。
著者紹介:高橋暁子
ITジャーナリスト、成蹊大学客員教授。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、監修、講演などを 手がける。SNSや情報リテラシー教育に詳しい。『スマホで受験に失敗する子どもたち』(星海社新書)、『若者はLINEに「。」をつけない 大人のためのSNS講義』(講談社α新書)、『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)など著作多数。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などメディア出演も多い。公式サイトはhttp://akiakatsuki.com/、Twitterアカウントは@akiakatsuki

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