ASCII Power Review 第302回
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大人気のスマートウォッチ最高モデル「HUAWEI WATCH Ultimate 2」実機レビュー
2025年12月22日 00時01分更新
ファーウェイは、スマートウォッチのフラッグシップモデル「HUAWEI WATCH Ultimate 2」を発売した。価格はブラックが14万1680円、ブルーが17万4680円。ブラックには標準ベルトとダイビング用ベルトが付属するのに対し、ブルーはこれらに加えてチタニウムベルトが同梱されており、そのぶん3万3000円高い設定となっている。
本製品は、ダイビングをはじめとしたアウトドアアクティビティでの使用を想定したタフネスモデルだ。防水性能は深度150mに対応し、水中では本機同士で最長30mまでのメッセージ交換が可能。さらに、60mまで対応するワンタッチSOS機能も備えている。
また、eSIMを内蔵しており、スマートフォンなしでの単体通信が可能。右側面に配置された圧力センサー、PPGセンサー、ECGセンサーを統合した一体型センサーモジュール「HUAWEI X-TAP」により、8項目以上の健康指標を約60秒で取得できる点も特徴だ。
そのほか、フルカラーのオフライン地図を事前にダウンロードできる機能や、1万7000ヵ所以上を収録したゴルフコースモードなども用意されており、フラッグシップモデルにふさわしい充実した仕様となっている。
今回はブルーモデルをファーウェイから借りて試用したので、スペックや外観、主要機能を中心に実機レビューをお届けしよう。
「究極の耐久性」を謳う
タフネス・スマートウォッチ
「HUAWEI WATCH Ultimate 2」は、アウトドア・アクティビティでの使用を想定したタフネスモデルだ。ケースにはジルコニウム系液体金属、ベゼルにはセラミック、ディスプレーにはサファイアガラス、ボタン類にはチタン合金を採用。メーカーは「究極の耐久性」を謳っている。
ブラックとブルーで使用素材は共通だが、ベゼルデザインなどの細部が異なり、サイズもブラックが約48.5×48.5×12.9mm、ブルーが約47.8×47.8×12.9mmとわずかに差がある。ただし、ベルトを除いた本体重量はいずれも約80.5gで共通だ。
ディスプレーには1.5インチのLTPO 2.0 AMOLEDを採用。解像度は466×466ドット、画素密度は310ppi、最大輝度は3500ニトに達する。可変リフレッシュレートによる省電力性が特徴のLTPOだが、本製品ではさらに改良されたLTPO 2.0を採用することで、消費電力の低減を図っている。
真夏の直射日光下でも高い視認性を確保できる最大輝度3500ニトは、アウトドア用途のスマートウォッチとして見逃せないポイントだ。
操作系としてはタッチ操作に対応するほか、左側面に左上ボタン(アシストボタン)、右側面に上ボタン(クラウン)、HUAWEI X-TAPセンサー、下ボタンを配置する。
水中での操作も想定されており、下ボタンで「カスタム設定」を呼び出し、上ボタン(クラウン)の回転でアプリを選択、再度下ボタンを押して決定するという操作体系を採用している。タッチ操作ができない水中でも、確実に各種機能を実行できるわけだ。
OSはファーウェイ独自の「HarmonyOS NEXT バージョン6」を搭載。SoCや搭載メモリー容量は非公表だが、実際の操作は軽快で、動作にストレスを感じる場面はほとんどない。
通信機能はeSIMに対応し、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2、NFC、Nearlinkをサポート。衛星測位(GNSS)は、L1がGPS、GLONASS、GALILEO、BeiDou、QZSS、L5がGPS、GALILEO、BeiDou、QZSSに対応しており、高精度な位置測位が可能だ。
搭載センサーは、加速度、ジャイロ、磁気、光学式心拍、気圧、環境光、温度、心電図、深度、X-TAPセンサーと非常に豊富である。
これらを活用することで、転倒検知(緊急SOS)をはじめ、心電図、血中酸素レベル、心拍数、皮膚温度、睡眠、ストレス、感情といったヘルスケアデータや、100種類以上のワークアウトデータを取得できる。
バッテリーは867mAhのリチウムイオン電池を内蔵。バッテリー駆動時間は、Androidスマートフォンとペアリングした場合、通常使用で約4.5日、常時表示オンで約3日だ。
iPhoneとペアリングした場合は、通常使用で約3.5日、常時表示オンで約2.5日となっている。さらにバッテリーセーバーモードを有効にすると、軽度使用で最大11日、標準使用で6日、常時表示オンでも4日間の利用が可能である。Apple Watchシリーズと比べて駆動時間が長い点は、本製品の大きなアドバンテージだ。
操作はスマートウォッチの標準UIに準拠
カスタマイズ性も高い
基本的な操作方法はスマートウォッチの標準UIに準拠している。左スワイプでアプリやウィジェットをカスタム表示できる「機能カード」、右スワイプで天気情報や音楽再生コントロールなどを操作可能な「Assistant・TODAY」、下スワイプで「コントロールパネル」、上スワイプで「通知」を表示できる。
そして、上ボタン(クラウン)では「アプリ一覧」、下ボタンでは「カスタム設定」、左上ボタン(アシストボタン)ではあらかじめ設定したアプリを起動する(デフォルトでは「ダイビング」)。これが基本操作だ。
X-TAPセンサーで
主要健康指標を60秒で計測できる
昨今のスマートウォッチは多くのヘルスケアデータを取得できるが、それぞれ別個に計測するのは正直面倒だ。そこを解決したのがHUAWEI X-TAPセンサーである。

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