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GeForce RTX 5060 Tiを搭載した小型ゲーミングPCの究極形! 壁掛けも可能なベアボーンキットを試してみた

2025年12月21日 10時00分更新

文● 宮里圭介 編集●北村/ASCII

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3Dプリンターで台座を作ってみた

 ここまでは、あくまで壁掛けから派生した方法での縦置きを探っていたが、そもそもの目的は、吸排気口をふさがずに縦置きできること。それなら、もっと直接的な方法があるということに気づいた。そう、直接「足」を作ってしまう方法だ。木片などを加工してもいいのだが、手元に3Dプリンターがあったのでこれを使って作ってみよう。

 まずは壁掛けと同様、上面にある「ZOTAC」のロゴが見える向きでの縦置きスタイルだ。気を付けたのは、排気口をふさがないこと、ネジで固定できること、電源ボタンを押せるようにすることの3点だ。

 あーでもない、こーでもないと悩みつつ、1時間くらいでモデルが完成。印刷した。

作ったモデルを3Dプリンターで召喚。シンプルな形状にした

 ということで、完成形がこれだ。50mmほど高さを稼いで、底面となってしまう前面インターフェースもギリギリ利用できるように工夫。また、電源ボタンをどう延長するかギミックを考えていたのだが、うまく動かず試行錯誤を繰り返すくらいなら、シンプルに穴を開けてしまえという結論に。これにより、外側からも内側からも電源ボタンが押せるようになった。

ロゴが見える方向で設置。シンプルに下部を支えている

電源ボタンが押せるよう、穴を作成。指を突っ込むと押せる

 奥行きは約135mmもあるため、安定感はバツグン。幅は20mmくらいでも大丈夫なのだが、ゴツくて野暮ったい感じを出したかったので、約55mmとかなり太くしてみた。なお、今回は試作用として使っている緑色のフィラメントで印刷したが、黒系で本体色に合わせると目立たなくなるだろう。このあたりは好みで選んで欲しい。

 もうひとつ考えたのは、スリムPCのように前面パネルを正面に向けるスタイルだ。これなら前面インターフェースが使いやすくなるし、配線も背面になるため、目立たなくなる。このコンセプトで作ったのが、こちらだ。

シンプルな台形の足。排気に影響がないよう、50mmほど高さがある

底面中央付近にネジ穴があり、本体に固定して使える

 あまり足の幅が大きいと、せっかくのスリム感がなくなってしまうため、幅は約75mmに削減。また、安定性に影響がないため、厚みも約20mmまで薄くしている。先ほどとは真逆に、存在感を削ってスマートな方向を目指した。

小さくても高性能なゲーミングPCが欲しいならコレだ!

 ゲーミングPCは高性能なCPUやビデオカードを搭載するため、どうしてもタワー型になりがち。しかし、いくら性能が高くても置き場所に困るようなPCだと、購入をためらってしまうだろう。かといって小型PCは性能、とくにゲーミング性能が高くなく、最新ゲームが高画質で遊べないかもしれないという危惧がある。

 コンパクトでも高いゲーミング性能のPCが欲しいと考えているなら、今回紹介した「MAGNUS EN275060TC」はかなり魅力的。20コアのCore Ultra 7 255HXに加え、デスクトップ向けのGeForce RTX 5060 Tiを搭載しているとあって、小型PCとは思えないゲーミング性能の高さは唯一無二といっても過言ではない。

デスクトップ向けのGeForce RTX 5060 Tiを搭載しているのに、こんなに小さくて高性能。もうタワー型PCは必要ないかも!

 騒音は若干気になるものの、そこはサイズとのトレードオフとなる部分。コスパや性能だけでなく、サイズにもこだわりたいというなら、ぜひチェックしてみて欲しい。きっと、気になる存在となるはずだ。

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