GPU不要！完全オフラインRAGパッケージソフト「楽々しらべぇ君」リリース

Tokyo Properties 株式会社
情報漏洩リスクゼロ ＆ GPU不要のローカルRAG システム

Tokyo Properties 株式会社（東京都港区）は、インターネット接続不要・GPU不要 で動作する完全オフラインRAGソフト「楽々しらべぇ君」 を正式リリースいたしました。外部クラウドに一切データを送信せず、PC内部のCPUのみを使って、PC内部のファイルからAIが回答を生成する、“純ローカルRAG” を一般的なWindows PC上で実現したパッケージソフトウェアです。本製品は公式サイト（ https://tokyo-properties.co.jp/shirabe/ ）よりダウンロード可能で、ご購入前に1か月間の無料体験をご利用いただけます。



背景
　社内の文書を使ってAIに質問応答させる仕組みであるRAG（Retrieval-Augmented Generation）は近年大きな注目を集めています。しかし実際の導入には、非常に高いハードルがありました。
一般的なRAGでは、社内の内部資料を大量にクラウドにアップロードする必要があり、機密情報を扱う組織では セキュリティ上 導入は不可能 でした。さらに、システム基盤構築・ベクトルDB準備など高度な技術作業が必要で「興味はあっても実際には導入できない」という企業が大半でした。

完全オフラインで動く「ローカルRAG」
　今回開発した『楽々しらべぇ君』は、こうした課題を解消するために “クラウド不要・開発不要・特殊なマシン不要” を徹底。一般的なWindows PCだけで、クラウドへの機密ファイルのアップロードを必要とせず、特殊なPCも必要としない“ローカルRAG” を実現しました。
　
・ネットを遮断した状態で使用可能な完全オフライン動作
・GPUなしの一般的なWindows PCでRAGが機能
・PC内部に保存しているファイルのみを対象にRAG実施

という特徴を備えています。自治体・製造業・医療機関・法律事務所・金融機関など、クラウド上に内部資料を出せない現場でも、安全にRAGを導入できるのが最大の強みです。




PC内部の検索エンジンとしても秀逸
　RAGは回答精度だけを高めようとすると、投入するデータの事前準備に多大な手間がかかります。SIerが膨大な工数と費用をかけてファイルを整理・整形し、投入ファイルを厳選することでようやく一定の精度に到達することになります。『楽々しらべぇ君』でもそのような手間をかければ、RAGとしての精度を上げることは可能です。
　しかし『楽々しらべぇ君』はPC内にインストールする形式のため、その利用価値はRAGによる回答生成にとどまりません。クラウド上で限定されたファイルを扱う一般的なRAGと異なり、『楽々しらべぇ君』はユーザーのPC内に存在する膨大なファイル群を、そのまま“検索対象”として扱います。その結果、高性能な「PC内部検索エンジン」としての価値も発揮します。
　キーワードや質問文を入力するだけで、膨大なPC内ファイルの中から関連性の高い資料を瞬時に検索・提示。さらに、RAGによる回答結果とあわせて、根拠となった検索結果ファイルを同時に確認することができます。
「探していた資料そのものにすぐ辿り着ける」――その体験だけでも、日常業務の多くの課題が解決します。高度なRAG環境を構築しなくても、まずは“検索エンジン”として使うだけで、十分に価値を実感できる。それが『楽々しらべぇ君』の、もう一つの大きな魅力です。

質問した結果の画面イメージ。RAG回答の下に検索結果がリストで表示されます。サムネイルの拡大表示も可能。強力なPC内検索エンジンとして活用可能です。


想定する利用者
高度なセキュリティ要件から、クラウド型の一般的なRAGを利用できない組織を主な想定利用業種としています。
- 中央省庁・地方自治体
- ハイテク製造業、医薬品製造業
- 法曹関係組織
- 警察・防衛関連組織

また、RAGとしての個別チューニングを行わない一方で、PC内部の文書を広範に検索できる特性から、現場業務と問い合わせ対応を同時に担う実務者を主な想定利用者としています。
RAGによる回答に加え、根拠となる資料へ即座に辿り着けるため、「調べる時間」を大幅に削減できます。
　AIの出力をそのまま回答文として利用することを前提とし、回答文の正確さのみを重視するコンタクトセンタ業務などは、本製品の主な想定用途ではありません。

楽々しらべぇ君の利用方法
楽々しらべぇ君を利用するためには、まずデータを準備し、その後、検索システムを利用する形になります。楽々しらべぇ君の起動直後は、以下のようにボタンが４つだけのメイン画面が開きます。



それぞれのボタンを押すと以下の機能を持つ別画面が開きます。

フォルダを指定：検索対象のファイルが含まれているフォルダを指定します。
データ登録・更新：指定されたフォルダ内部のファイルを登録・更新します。
辞書登録：（必要があれば）社内用語などの解説を登録します。
AI検索・アシスト：実際の検索画面がブラウザで開きます。

利用手順の詳細ついては以下のYouTube画面をご覧ください。１分５０秒くらいから操作手順の紹介が始まります。