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CDNetworks、1.01 Tbpsの大規模DDoS攻撃を緩和

CDNetworks Japan Co., Ltd.
2025年12月12日

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CDNetworks Japan Co., Ltd.
高い防御能力を備えたクラウド型DDoS緩和プラットフォーム「Flood Shield 2.0」により、正規通信への影響なく悪性トラフィックを遮断




APACをリードするエッジサービスおよびネットワークプロバイダであるCDNetworksは、2025年12月10日(SGT / シンガポール現地時間)、2025年10月11日に大手ソフトウェア配信プラットフォームを標的として発生した大規模なDDoS攻撃を「Flood Shield 2.0」により緩和することに成功したことを発表しました。攻撃は最大1.01 Tbpsに達しましたが、CDNetworksは正規通信への影響を生じさせることなく、悪性トラフィックを完全に遮断しています。

近年、身代金要求型のランサムDDoS(RDDoS)攻撃が増加し、攻撃者はネットワーク層に対して繰り返し大規模なトラフィックを送り込むことで正規トラフィックを阻害する手口を用いています。今回の攻撃では、正規ユーザーの通信量が約3分の1まで低下する深刻な影響が発生しました。また、攻撃者は停止の条件として身代金支払いを要求しました。

これに対し、顧客のサービスを保護し、通信の安定化を図るため、CDNetworksはグローバルに分散された20 Tbps超のスクラビング容量を有するクラウド型DDoS緩和プラットフォーム「Flood Shield 2.0」を展開しました。Flood Shield 2.0は、高度なAIエンジンを搭載し、リアルタイムで悪性トラフィックを検知・フィルタリングし、L3/L4およびL7レイヤー攻撃に対して適用型の自動防御を実行するものです。

攻撃はその後約4週間にわたり断続的に発生しましたが、CDNetworksは継続的な緩和対応により顧客のサービス可用性を維持し、顧客は身代金を支払うことなく攻撃を乗り越えたとしています。

CDNetworks APAC Head of Sales の Antony Li は次のように述べています。
「2025年第4四半期は、ソフトウェア配信プラットフォームを狙った恐喝目的の攻撃が頻発し、20以上の企業が同一とみられる攻撃グループの標的となりました。攻撃者は常に防御体制に隙のある環境を狙っています。リアルタイム監視やグローバルスクラビング能力を備えた専門的なDDoS対策の重要性は今後ますます高まるでしょう。」

CDNetworksの「Flood Shield 2.0」は、先進的なAIエンジンを基盤とするWAFおよびDDoS防御機能を備え、WAAP(Web Application & API Protection)ソリューションの一部として、顧客のWebアプリケーションおよびAPIに対する高度な保護を提供します。


本稿は、2025年12月10日(現地時間)に発表したリリースの抄訳であり、内容につきましては以下リンク先の英語原文が優先されます。
https://www.cdnetworks.com/news/cdnetworks-mitigates-1-01-tbps-ddos-attack/



[CDNetworks Japanについて]
CDNetworks Japanは、シンガポールに本社を置くCDNetworksの日本法人です。業界における先駆的なCDN、エッジコンピューティング、クラウドセキュリティプロバイダとして、あらゆる通信のパフォーマンス向上をトータルサポートしています。独自開発の高い技術力、柔軟できめ細かいサービス力で、エンタープライズ/アドテクノロジー/ソフトウェア/eコマース/メディア/ゲームといった幅広い業界のお客様へ高品質なサービスをご提供しています。特に中国、ロシア、インド、東南アジア、中東、アフリカ、中南米等の市場においても自社拠点( PoP )によってグローバル配信をサポートするアジア最大級のグローバル企業です。
詳細については、cdnetworks.com/ja/ および cdnetworks.com/ja/blog/ をご覧いただくか、XLinkedIn で CDNetworks をフォローしてください。

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