エレコムは11月13日、大型トラックボールマウス「HUGE(ヒュージ)」シリーズを8年ぶりにリニューアルした新モデル「HUGE PLUS(ヒュージプラス)」を発表した。2017年に発売された前モデルは、その直径52mmの大玉と手首の負担を軽減するパームレストによる快適な操作感で、国内外のトラックボール愛好家から高い支持を得てきた 。今回の「HUGE PLUS」は、その基本コンセプトを引き継ぎつつ、ユーザーの要望と最新技術を融合させ、特に操球感と接続性を大幅にパワーアップさせたフラグシップモデルとなる 。
ベアリング支持と3系統マルチ接続に対応した「全部入り」フラグシップ
「HUGE PLUS」の最大の特徴は、支持ユニットにミネベアミツミ社製の高性能ベアリングを標準採用した点だ。ボールの回転が圧倒的になめらかになり、摩擦力を大幅に低減。エレコム横浜技術開発センターでの測定では、動き出しの摩擦力が約50%、動作中の摩擦力も約40%低減したという。
この支持ユニットは、同社の「IST」シリーズにて開発された換装機構を採用しており、ユーザーが簡単に取り外してメンテナンスできるほか、別売りの人工ルビーユニット(M-RS10)などに交換することも可能だ。標準のベアリングユニットはボール表面に接触しない構造のため、ゴミが集まりにくく、長期間メンテナンスフリーでの使用も期待できるとしている。
接続性も旧モデルユーザー待望の進化を遂げた。USB2.4GHz無線、Bluetooth、そしてUSB有線の3つの接続方式に対応したマルチ接続仕様となり、合計3台のデバイスを親指付近のスライドスイッチひとつで切り替えて使用できる。さらに、有線接続時にはポーリングレート1000Hzに対応し、ゲーミングマウスクラスの高応答性も実現している。
電源は電池交換が不要なUSB Type-Cポートによる充電式を採用。チルトホイールを除く主要7ボタンには静音スイッチを搭載し、カフェや深夜作業など、クリック音を気にせず作業に集中できるようになった。ボタンは「エレコム マウスアシスタント」でカスタマイズ可能な合計10ボタン(チルト含む)を搭載する。
「HUGE PLUS」(M-HT1MRBK)は11月下旬の発売予定で、価格は1万9800円。発売に先立ち11月13日12時から11月18日23時59分まで、エレコムダイレクトショップにて通常価格から3000円オフの1万6800円で先行予約販売を数量限定で実施する。
コンパクトな「bitra」も復刻、マルチ接続対応と新色ホワイトを追加
また、今回は「HUGE PLUS」と同時に、エレコム史上最もコンパクトなトラックボール「bitra(ビトラ)」シリーズの復刻も発表された。2019年に発売され販売終了となっていたが、廃番を惜しむ多くの声に応えて約2年ぶりに復活する。
復刻版「bitra」は、従来のコンパクトさはそのままに、USB2.4GHz無線とBluetoothのマルチ接続(2台切り替え)に対応し、使いやすさがアップデートされた。新色のホワイトモデルが追加されたほか、付属の専用収納ポーチには予備の単4電池を収納できるスペースが設けられるなど、持ち運び用としての利便性が向上している。
ラインナップは親指操作タイプ(M-MT1MRS、ボール径25mm)と人差し指操作タイプ(M-MT2MRS、ボール径34mm)の2種類で、価格はいずれも1万2980円。人差し指タイプが11月下旬、親指タイプが12月上旬に発売予定となっている。こちらも先行予約販売の対象で、期間中は9980円で購入できる。


















