EcoFlow Technology Japanは10月30日、1000Wh容量クラスで世界最小・最軽量をうたうポータブル電源「DELTA 3 1000 Air」を発表した。960Whの大容量ながら約10kgの軽量設計を実現。価格は8万7700円。11月6日より予約を開始し、11月15日に発売する。
車中泊やキャンプの「重い・邪魔」を解決する新デザイン
DELTA 3 1000 Airは、「大容量は重くて使いにくい」という従来のポータブル電源の課題を解決する最新モデルとして開発された。960Whの大容量を備えつつ、重量は約10kgに抑えられ、同容量帯の競合製品と比較して体積比で約30%の小型化を実現している。
最大の特徴は、デザインを大幅に見直した点だ。ハンドルを本体と一体化させ、天面を出っ張りのないフラットなデザインにした。さらに、本体を寝かせた「横置き」での使用にも正式に対応。これにより、車内や自宅の収納スペースなど、限られた空間での設置自由度が大幅に向上した。
発表会に登壇した登山YouTuberのやまクック やぎちゃん氏は、実際に車中泊で同製品を使用。従来品では取っ手が邪魔で上に物が置けなかったり、側面のポートにケーブルを挿すとデッドスペースが生まれたりしていた課題を挙げ、「DELTA 3 1000 Airは天面がフラットで物を置ける」「ポート類が前面に集中しているので省スペース」「横置きできるので、シュラフ(寝袋)で寝る時も高さが邪魔にならない」と、車中泊ユーザーならではの視点でそのメリットを高く評価した。
基本性能も高く、定格出力は500Wで冷蔵庫やテレビといった主要家電に対応。独自のX-Boost機能により、小型の電気ケトルやドライヤーなど、最大800W出力の家電まで稼働させることが可能だ。
安全性と耐久性にも配慮。バッテリーセルを本体フレームに直接実装するCTC(セル・トゥ・シャーシ)構造により高い耐震性を備えるほか、外装には難燃性評価基準で最高レベルの「UL94-5VA」に準拠した素材を採用し、高い耐火性を実現した。
充電はACコンセント、ソーラーパネル、シガーソケットのほか、別売りの「EcoFlow Alternator Charger」による走行充電にも対応 。Alternator Charger使用時(最大500W入力)は、最短約2.1時間で0%から100%までの満充電が可能だ。バッテリー素材はリン酸鉄リチウムイオン(LFP)を採用し、サイクル数は3000回で約70%の容量を維持する。
なお、EcoFlowは同日、家庭用蓄電池クラスの性能を持つ「DELTA 3 Ultra シリーズ」 や、シガーソケット比約10倍の速さで充電できる新型の走行充電器「Alternator Charger 600」および「Alternator Charger Plus 1000」も発表している。

























