「Cybozu Days 2025」キーノートで語られたkintoneの進化まとめ
シュシュッと使えるkintone AIの現在地 グループウェアへのAI実装やMCPサーバーも
2025年10月29日 09時30分更新
AI以外も進化は継続、現場のデータ入力がはかどるタブレットアプリも
もちろんAI機能以外にも各プロダクトは進化している。サイボウズの執行役員 開発本部長である佐藤鉄平氏は、2025年の主要な新機能について振り返った。
まずは、kintoneの基本機能の改善だ。フローを設定できる「プロセス管理」では、代理承認のプロセスを設定可能になった。「絞り込み機能」も拡充しており、レコードを「空欄」や「添付ファイルの有無」などで絞り込めるようになっている。
kintoneを全社活用できるよう、管理性も向上させている。代表的なのが「ポータル機能」の強化だ。複数ポータルの作成に対応し、「部門ごとに最適化したポータルを設定できる」(佐藤氏)ようになっている。
拡張・カスタマイズ性の向上では、kintoneやGaroonをMicrosoft 365の主要サービスとつなげる「連携コネクタ」をオプションとして提供開始した。両サービスを利用する業務をノーコードで効率化できる。
新たなAPIも継続的に投入されており、特に「UPSER REST API」は、「指定したレコードが存在する場合は更新、存在しない場合は新規作成」という処理を一回の呼び出しで実行できる待望のAPIだ。「JS(JavaScript) API」も、7月から11月で90以上が追加され、kintone上での業務の表現力がさらに広がることになる。
加えて、開発中の機能として紹介されたのが、ノンデスクワーカー向けの「タブレット用アプリ」である。「オフィス外での業務や顧客対応など、現場でのkintone活用が広がっている中で、より業務に最適化された入力フォームを提供する」と佐藤氏。
2次元コードや手書き、電卓といったタブレット向けの多様な入力インターフェイスが用意される予定だ。










