6年ぶりフルチェンジでAI連携がパワーアップ!
ロジクールの最強マウス「MX MASTER 4」のスゴイ進化、振動で作業を効率化する「触覚フィードバック」が超斬新!「ChatGPT」も呼び出せる
2025年10月30日 13時00分更新
「ジェスチャー」や「Easy-Switch」など「MX MASTER 4」へ
継承されたシリーズならではの機能も見逃せない
新規ではないものの、「MX MASTER 4」へと継承された機能のうち、変更・改良されたものや、便利なものを紹介しておこう。
大きく変更されたものといえば、親指パッド部にあった「ジェスチャー」ボタン。ここには「触覚フィードバック センスパネル」が配置されたため、「戻る&進む」ボタンの横へ新設されている。
この「ジェスチャー」ボタンは、押しながらマウスを上下左右に動かすと、登録された機能が呼び出せるというもの。単純なクリックと合わせ、5つの機能を割り当てられる。
仮想デスクトップの切り替え、メディアコントロール、ズーム/回転など多くのプリセットが用意されているほか、好みの機能を割り当てられるカスタム機能にも対応している。
「Actions Ring」は表示してから選択する、という操作になるのに対し、「ジェスチャー」はボタンを押して動かすだけと、より手早く呼び出せるのがメリット。例えば、コピーやペースト、アンドゥなど、使用頻度が高い機能を登録しておくと、便利に使えるだろう。
もうひとつ、大きく変更されたものといえば、同梱されている専用のUSBレシーバーがType-Cになったことだ。最近では、パソコン側のインターフェースがUSB Type-Aではなく、Type-Cとなっていることが増えているだけに、これはうれしい変更だ。
通信方式は、独自の「Logi Bolt」。途切れにくく、遅延が少なく、再接続も高速となるのが特徴だ。USBポートを1つ占有してしまうものの、Bluetoothと違ってペアリングの手間がいらず、新しいデバイスで使う場合でも、挿すだけで使えるのが強みだ。もちろん、UEFIの設定画面でも操作ができる。
1つのレシーバーで最大6台のデバイスを接続できるので、マウスとキーボードをこれ1つで使うこともできる。
デザインの刷新に伴い、見えない部分のデザインも変更されている。それがマウス底面の形状だ。
実は、底面のデザインは初代の「MX MASTER」から「MX MASTER 3S」までほとんど変わっておらず、左右に細長いソール、上下に半円のソールを配置することで、滑らかな動きを実現していた。
これに対し、「MX MASTER 4」では、底面左のソールをなくし、3つのソールへと変更。その代わり、各ソールを幅広くすることで、段差に引っ掛かることが少なくなり、よりスムーズに動かせるようになっている。
ちなみに、底面下部にあるボタンは、3台まで接続先を切り替えられる「Easy-Switch」。接続設定を覚えておいてくれるため、違うデバイスへと接続を切り替えるたび、接続設定をやり直す必要がないのは便利だ。
個人的に「MX MASTER」シリーズ最大の魅力だと考えているのが、ホイール機能。ゆっくり回すとカリカリという感触のあるラチェットモード、早く回すと引っ掛かりなく回転し続ける超高速スピンスクロールモードに自動で切り替わる。
ラチェットモードは行単位で正確にスクロールでき、行きすぎや戻りすぎがないのが便利。項目選択でホイールが使える場合にも重宝する。これに対し、超高速スピンスクロールは、大きな表やページ数の多い書類、長いWebページなどを見る場合に活躍。慣性でホイールが回り続けるため、1回の操作で上から下まで、1秒で1000行スクロールできるのだ。
もうひとつのホイールは、親指の位置にあるサムホイール。こちらは水平スクロールに使うもので、横方向にデータの多い表などをチェックするときに活躍する。
地味な印象があるかもしれないが、水平スクロールはなくてはならない機能で、「MX MASTER 4」でもそれがしっかりと継承されているのはうれしいポイント。スクロールバーをドラッグして左右に動かす機会が多い人なら、サムホイールはきっと活躍してくれるだろう。



















