ロジクールの最強マウス「MX MASTER 4」のスゴイ進化、振動で作業を効率化する「触覚フィードバック」が超斬新！「ChatGPT」も呼び出せる

2025年10月30日 13時00分更新

文● 宮里圭介　編集●ASCII

提供: ロジクール

「触覚フィードバックセンスパネル」が新感覚の操作性を提供！
「Actions Ring」を使ってAIツールとサッと連携できる

　「MX MASTER 4」の最大の特徴となるのが、新たに追加された「触覚フィードバックセンスパネル」だ。これは、親指パッド部近くに新設されたボタンで、従来の「ジェスチャー」ボタンと入れ替わりで追加されたものとなる。

白枠で囲まれた部分が「触覚フィードバックセンスパネル」だ

　まず、このボタンの面白いところは、ボタンを押した感触ではなく、ブルっと震える触覚フィードバックを備える点だ。任意のタイミングでマウス側から指へと情報を伝えられるようになるため、いままでとは違うマウス操作が可能となる。

　標準設定では、マウスのワイヤレス接続が成功したときにブルっと震えるようになっているので、はじめて触るときはびっくりするだろう。現在はまだこの触覚フィードバックに対応するものは少ないが、設定ツールの「Logi Options+」でプラグインを導入すれば、「Photoshop」「Lightroom」「Zoom」の3つのアプリで試すことができる。今後、対応するプラグインは増えていく予定だ。

触覚フィードバックを使うシーンは、「Logi Options+」から設定できる

　例えば「Zoom」の場合、誰かがミーティングに参加したときや、挙手した場合などにブルっと震えて教えてくれる。ついつい見逃してしまいがちな状況を振動で教えてくれるため、すぐに気づけるというのがメリット。あえて通知を表示するほど重要ではないが、それ未満のちょっとした通知との相性がよさそうだ。

見逃してしまいがちな状況でも振動で教えてくれるから便利

　そして、この触覚フィードバックは「Actions Ring」でも利用可能だ。「Actions Ring」は、「触覚フィードバックセンスパネル」を押すと表示されるリング状のメニュー機能のこと。8つのショートカットが並び、アイコンにカーソルが重なったことを振動で教えてくれるため、メニューを凝視しなくとも選択されていることが認識できるのだ。これは、特に素早く操作を行いたい場合に重宝する。

「Actions Ring」のアイコンにカーソルが重なると、振動して教えてくれる

　「Actions Ring」は、よく使う機能を登録しておけるツール集のようなもので、マウスをちょっと動かすだけで、各機能へと素早くアクセスできるようになる。つまり、アプリ操作のためにマウスポインターをあちこち動かす必要がなくなるため、作業効率が劇的に高くなるのだ。こういった機能の呼び出しには、いわゆる「左手デバイス」を使うことが多いが、これをソフトで実現できるというのが「Actions Ring」の強みといえる。

　なお、「Actions Ring」の機能は自分でイチから登録するのもいいが、「マーケットプレイス」を活用すれば、Adobeの各種アプリはもちろんのこと、「DaVinci Resolve」や「OBS Studio」「Discord」といった有名どころのアプリに対応可能。多くのプラグインが用意されているので、インストールして活用するといいだろう。

「マーケットプレイス」では、アプリごとのプラグインを用意。これを使うと、機能の登録が簡単になる

「DaVinci Resolve」のプラグインを入れてみたところ。よく使うアプリは必ず登録したい

　もうひとつ、「Actions Ring」の強みとなるのが、アプリの各機能にネイティブ対応していること。キーやマウス操作をエミュレートするマクロでは、実行中にうっかりキーボードに触れたり、マウスのボタンをクリックしたりすると誤動作してしまう可能性がある。マクロはあくまで、一連の操作を再生しているに過ぎないからだ。

　しかし、ネイティブ対応の「Actions Ring」であれば、機能を直接呼び出し可能。より早く、より正確な機能呼び出しが可能となる。

　「Actions Ring」で便利だと思ったのは、「Folder」というアクションが用意されており、これを使うと多段メニューが実現できることだ。例えば、複数のAIツールを使いたいとしよう。1つずつ登録すると、8つある「Actions Ring」の項目の多くが浪費されてしまうが、これをAI用のフォルダーとしてまとめてしまえば、1つだけで済む。

　もちろん、フォルダーを開くというアクションは必要だが、より多くの項目が登録できるようになるのは、素直に便利だ。「ChatGPT」や「Gemini」などが、すぐに呼び出せるので、作業の中でストレスを感じることもないだろう。