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Zoomビジネスアップデート

人と人をつなぎ、さらには人とAIもつなぐ ― Zoomが社会に提供する価値とは

「気がつけばそこにある」を目指すZoom　AI時代に変わるもの、変わらないもの

文●大塚昭彦／TECH.ASCII.jp

提供: ZVC JAPAN

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変わらないもの：使いやすく、オープンで、コストの無駄がないサービス

　多様なサービスを展開していくうえでも、Zoomは当初から「変わらない」コンセプトを保ち続けている。具体的には、「サービスの分かりやすさと使いやすさ」「安定性」「競合他社との連携を排除しないオープンさ」「不必要なコストを顧客に負担させない」といったコンセプトだという。

　「さまざまなツールや機能が追加され、プラットフォームとしては複雑化してきましたが、Zoom MeetingsでもZoom Phoneでも『使いやすい、つながりやすい、切れない』というベースラインをずっと維持しています。サービスが進化しても、クオリティの担保に邁進するという変わらない姿勢は、わたしから見てもすごく立派だなと思います」

　競合を排除しない姿勢については、たとえばZoom Workplaceでは以前から、Zoom自身のサービスだけでなく、「Google Workspace」や「Microsoft 365」のカレンダー、Eメールと連携できるようになっている。また、今回のZoomtopiaでも、AIC 3.0とSlack、Microsoft Teamsとのネイティブ統合を発表しており、Slack/TeamsからAICに質問したり、Slack/Teams上のやり取りをAICに要約させたりすることが可能だ。

　「LLM（大規模言語モデル）の採用戦略も同様です。AICのプラットフォームでは、Zoom自身が開発しているモデルだけでなく、Anthropic、OpenAIなど、あらゆるAIの最も優れたところを適材適所で活用しています」

Slackに統合されたZoom AI Companionのデモ画面（Zoomtopiaより）。チャンネルでの議論のポイントをAICが要約し、さらに全員のスケジュールを見ながらミーティング予定を設定している

　さらに、有償プランの契約ユーザーがAICを「追加コストなし」で利用できるのは、不必要なコストを顧客に負担させないという考えに基づくものだ。下垣氏は、最近は顧客経営者との会話で「今後のAIコスト」が話題になることが増えたと述べ、Zoomのユニークな価格方針は好評を得ていると説明する。

　「特にテクノロジーの場合は、一度使ってしまったら抜け出せなくなります。使わざるを得ない状況になってから、サプライサイド（提供事業者）に『来月から価格を倍にします』と言われても困る。AIの時代になって、かかるコストと得られる価値の関係はますます複雑になってきましたが、Zoomのように追加コストなしならばシンプルに考えられます」

WebブラウザやZoom Workplaceのトップ画面から、AICに直接アクセスできるようになった。さらにAICが参照できる情報ソースも、Zoomプラットフォームだけでなくインターネット（Web）全体に拡大

　Zoomのあらゆるサービスに一貫するこうしたコンセプトは、どれも「より多くの人に使ってもらいたい」、それにより価値がさらに高まるという哲学に基づくものだと、下垣氏はまとめた。Zoomでは、顧客から機能追加や改善のリクエストがあれば、たとえそれが一件だけでも真摯に検討し、迅速にサービスに組み込んでいく姿勢も持つ。

　「サービスをより多くの人に使っていただきたい、そして、そうした人と人とをつないでいきたいというフィロソフィーは、やはりZoomならではの差別化要因のひとつになっていると思います」

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