ChatGPTで情報収集も完結か!? 優秀な秘書としても使える、超絶便利なChatGPT Pulseを活用しよう
2025年10月24日 11時00分更新
本連載は生成AIをこれから活用しようとしている方たちのために、生成AIの基本やコピペしてそのまま使えるプロンプトなどを紹介。兎にも角にも生成AIに触り始めることで、AIに対する理解を深め、AIスキルを身に着けて欲しい。第32回は「ChatGPT Pulse」の優れた情報収集機能の便利な利用法について解説する。
情報収集機能「ChatGPT Pulse」で新次元のユーザー体験
ビジネスパーソンは常に最新情報にアンテナを張っておく必要があるが、その際の情報収集方法を模索している人も多いのではないだろうか。やはり、お勧めはChatGPT。
今年1月にリリースされた「タスク」機能で、ChatGPTに指定した時刻や頻度で自動的に処理を実行させることができる。例えば、筆者の場合は「毎朝10時に最新のAIニュースを5つ解説して」や「毎日、昼に最新のセキュリティニュース3つについて、解説記事へのリンクを投稿するSNS投稿文を120文字で書いて」などを登録している。
タスク機能も便利だったのだが、2025年9月25日、ChatGPT Proユーザー向けにもっとすごい情報収集機能である「ChatGPT Pulse」がリリースされた。一言でまとめるなら、ユーザーに最適化したニュースを配信するキュレーションサービスだが、そこは流石OpenAI、新次元のユーザー体験をさせてくれる。
今のところ、ChatGPT Pulseはモバイルアプリでのみ利用できる。アプリを開き、メニューの「おすすめ」をタップすると、初回のみ紹介画面が開き、進めるとChatGPT Pulseのフィードが表示される。次回以降は、ChatGPTアプリを開くと、新規のチャット画面が開きつつも、ChatGPT Pulseへのリンクが中央に表示される。OpenAIはChatGPT Pulseを情報提供ツールとして活用し、ChatGPTアプリの利用頻度向上を狙っていると思われる。
ChatGPT Pulseのフィードには、大きなサムネイルとタイトル、要約が表示されている。タップすれば、記事が開く。ChatGPTが情報を検索して書いたものだが、コンパクトにまとめられており、短時間で読める。ChatGPT Pulse内の記事はChatGPTのチャット履歴には残らないが、あえて残したい場合はブックマークしたり、下のフォームから質問したりすればいい。「…」メニューからは記事を共有することも可能だ。
フィードに現れる記事は見事に仕事で扱っている領域や趣味分野をヒットしていた。これは、ChatGPTのメモリやチャット履歴をチェックし、収集する情報を毎日パーソナライズしているためだ。
例えば、AIに興味があるといっても、本当に知りたいことが技術なのか活用なのか投資なのかは人それぞれ。そのあたりまで調整してくれているようで、本当に読みたい記事が多い。もし情報が足りなければ追加で質問できるし、そのままChatGPTに記事の下書きを書かせてもいい。
もちろん、この内容は変更できる。フィードの途中に「最近気になっていることは?」という選択肢や入力フォームが表示されるので、気軽に情報を渡しておこう。使い込むほどに、より自分のニーズに合った情報が届くようになる。
例えば、筆者であれば、AIやDXネタがメインに表示される。しかし、執筆活動をしていることや、ウイスキーが趣味であることもばれており、時々そのようなネタも現れるのが凄い。なお、「ライターの柳谷智宣」について興味があるとも伝えたのだが、こちらは完全にスルーされた。
ChatGPT Pulseはメールやカレンダーとも連携し、優秀な秘書がいるよう
さらにすごいのが、メールやカレンダーとの連携だ。フィードの途中にGmailとGoogleカレンダーとの連携を許可するブロックがある。ここで「許可する」をタップすると、翌日から外部情報を元に、情報を提供してくれるようになる。
例えば、翌日の予定に会議があるなら、アジェンダのスライドを作成したり、出席の有無を返答しない人への催促メールを作ったりしてくれる。メールを読み、当日に返信すべきメールを教えてくれたり、その返答内容を代わりに作成してくれるなど、至れり尽くせりだ。
まだ、すべてのメールや予定を網羅してくれるわけではないが、現時点でもすごく便利。近い将来この機能がメーラーかスケジューラーに搭載されることは間違いないだろう。
朝出勤途中にチェックすれば、興味のあるニュースを数個チェックし、当日対応すべきメールや予定についても把握できる。記事の数は多くなく、毎日リセットされるので、フィードが溜まってしまうこともない。この気軽さが三日坊主を防いでくれるはずだ。
ChatGPT Pulseは今のところ、ChatGPT Proのみで利用できるが、今後、他のプランでも利用できるようになるはず。とても便利だし、有用性が高いので、他のプランへの提供を期待したいところだ。
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