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熱流体ジェネレーティブデザインプラットフォーム「ColdStream」販売代理店契約締結および販売・技術サポート開始のお知らせ

サイバネットシステム
2025年10月14日

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サイバネットシステム
トポロジー最適化と熱流体解析を融合した独自の設計プロセス、日本初上陸!既存の設計や経験にとらわれない自由度の高い形状生成により、電動モーターやバッテリーの冷却性能向上や省エネを、強力に支援します。

サイバネットシステム株式会社(本社:東京都、代表取締役 社長執行役員:白石 善治、以下「サイバネット」)は、Diabatix nv(本社:ベルギー王国ルーベン市、以下「Diabatix社」)と日本国内で初めて販売代理店契約を締結し、Diabatix社が開発するトポロジー最適化(※1)を応用した熱流体ジェネレーティブデザイン(※2)プラットフォーム「ColdStream(コールドストリーム)」の販売および技術サポートを、2025年10月から開始することをお知らせいたします。




■高性能化・小型化に対応する熱管理の重要性と製品設計の課題
近年のものづくりでは、半導体やパワーエレクトロニクス、電動モーター、次世代バッテリー、ボイラーなどの高性能化・小型化に伴い、熱管理の重要性がかつてなく高まっています。
特にヒートシンク(放熱器)に由来する製品不具合の影響は大きく、リチウムイオン電池を搭載した製品の夏場の気温上昇における発火事故(※3)、熱波によるデータセンター冷却障害(※4)、LEDランプ交換時の不適切な装着による異常発熱・出火(※5)など、社会的な損失に直結しています。





こうした背景から、パワエレ等の設計現場では熱流体を取り入れた熱流体解析ツールが活用されています。しかし、製品の小型化・高性能化に伴って解析規模も拡大し、最適な形状を得るための試作と検証の繰り返しには膨大な時間とコストがかかるようになっています。そのため、より効率的に最適形状を導出できる、熱流体解析手法へのニーズが高まっています。

■熱流体ジェネレーティブデザインプラットフォーム「ColdStream」

 熱流体を対象としたジェネレーティブデザインで、最適な流路形成を実現

近年、応力やひずみなどの構造力学を対象としたトポロジー最適化の応用が広がりを見せる一方で、熱や流れといった熱流体を対象としたツールはいまだに数少ないのが実情です。
ColdStreamは、トポロジー最適化技術を応用した熱流体向けのジェネレーティブデザインプラットフォームです。Diabatix社独自の技術により、ヒートシンクやダクトなどの設計において最適な形状生成を可能にします。
 本ソリューションは、自動車、航空宇宙、ハイテク、データセンターなど、さまざまな分野で性能向上を実現しています。適用可能な領域は多岐にわたり、たとえばヒートシンクでは、熱抵抗を最大55%改善しつつ、温度均一性を80%向上させることに成功しました。これにより、電子部品の寿命が大幅に延びるとともに、同等性能での材料使用量や重量の削減も実現しています。
そのほか、バッテリー冷却プレート、電動モーター用冷却ジャケット、さらにはマニホールドシステムなどにおいても、最小限のエンジニアリング工数で圧力損失や熱抵抗の大幅な改善が可能です。



CPUの液冷ヒートシンク


ColdStreamを利用し、「4本に分岐するダクト」を形成している過程。複数の出口から流量を均一化し、かつできるだけ圧力損失を上昇させないような設計が可能。


【製品概要】ColdStreamで熱設計をシンプルに(英語)