ファーウェイ・ジャパンは6日、最新スマートデバイス新製品発表会を開催しました。今回の新製品群は「RISE OF INDIVIDUALS」をテーマに掲げ、ゴルフやサイクリングなどアウトドアアクティビティに挑戦する人たちを支える製品群が披露されました。
進化したスマートウォッチ市場
ファーウェイはスマートウォッチ分野において、今年上半期に世界シェアNo.1を獲得し、主力であるGTシリーズの累計販売台数は5400万台を突破するなど、業界の新たなベンチマークを打ち立てています。
今回の発表会では、この主力シリーズの最新作となる「HUAWEI WATCH GT 6」およびハイエンドモデル「HUAWEI WATCH GT 6 Pro」、そして本間ゴルフとのコラボレーションモデルのほか、血圧計内蔵スマートウォッチのアップデート、完全ワイヤレスイヤホンの新製品が紹介されました。
フラッグシップ「HUAWEI WATCH GT 6 Pro」の
バッテリーが圧倒的進化
HUAWEI WATCH GT 6 Proは、4万8180円(ブラック)からで、14日から発売されます。
最大の進化点は、そのバッテリー持続時間です。通常使用で約21日間(3週間)という、ファーウェイ史上最長を達成し、前製品から約50%も駆動時間が延長されました。さらに、GPS連続使用時でも約40時間持続するため、42.195kmのフルマラソンを超えるウルトラマラソンや複数日にわたるハードなアウトドア活動でも電池切れの心配がありません。
デザイン面では、GTシリーズ象徴の八角形と円のフュージョンデザインを継承し、立体的になったカウントアップベゼルがダイナミズムを強調します。ディスプレーはサファイアガラスを採用し、航空グレードのチタン合金ケースと組み合わせることで高い耐久性を実現。最大輝度は3000ニトに達し、強い日差しの下でも圧倒的な視認性を確保します。
また、測位精度も前モデル比で約20%向上した「ヒマワリ型アンテナシステム」を搭載し、6つの衛星信号を2つの周波数で捕捉し、正確な位置測定を可能にしています。
日本限定発売!「HONMA×HUAWEI WATCH GT 6 Pro」
特にゴルフ愛好家にとって注目なのが、老舗ゴルフブランドである本間ゴルフとコラボレーションした「HONMA×HUAWEI WATCH GT 6 Pro」です。価格は5万2580円で、こちらも14日に日本限定で発売されます。
デザインはHONMAの世界観を融合しており、ブラックとゴールドを基調としたウォッチデザインは、HONMAのクラブを連想させます。金色に輝く立体的なカウントアップベゼルや、HONMAのロゴが刻まれた限定のゴールドバックルが高級感を高めています。
ゴルフ機能は、ファーウェイのハイエンドモデル「HUAWEI WATCH Ultimate」と同等レベルの本格的な機能が搭載されています。日本の99%以上のゴルフ場を含むグローバル1万7000以上の鮮やかな3Dコースマップが利用可能です。
特筆すべきは、高低差補正表示機能です。傾斜を考慮して実際に打つべき距離を計算して表示するため、戦略的なゴルフを強力にサポートします。また、グリーンの形状やアンジュレーション(起伏や傾斜)を、色と矢印で詳細かつ視覚的に把握できる機能や、次のショットのオススメクラブを提案する機能も搭載されており、まるでパーソナルなキャディーが常にそばにいるかのよう、とのこと。
業界初のサイクリング機能と安全性の強化
HUAWEI WATCH GT 6シリーズ全体で、サイクリング機能が大幅に強化されました。特に業界初となる、ウォッチ単体で自分のサイクリングパワーをシミュレーションし、測定する機能を新搭載しています。これにより、高価な外部ギアなしで、リアルタイムにパフォーマンスやFTP値を手軽にチェックし、科学的なトレーニングを継続できます。
また、転倒検知機能もGTシリーズとして初めて追加され、転倒時に緊急連絡先へ自動で通報する機能により、安全性と安心感が大きく向上しています。
ヘルスケアとオーディオの新展開
ヘルスケア機能では、前モデルの同様に心電図測定アプリケーション(プログラム医療機器承認取得済み)に対応するほか、情緒測定が従来の3種類から12段階へと進化し、よりきめ細やかな感情の状態をモニタリングできるようになりました。
血圧計内蔵スマートウォッチ「HUAWEI WATCH D2」には、スタイリッシュな新色ブルーが追加されたほか、「シングルリマインダー」と「繰り返しリマインダー」という、2つの新しい測定リマインダー機能が追加され、測定忘れを防ぎ、より便利に自己管理ができるようになりました(既存モデルもソフトウェアアップデートで対応)。
オーディオ製品では、最大55dBのノイズキャンセリング対応、完全ワイヤレスイヤホン「HUAWEI FreeBuds 7i」が価格1万2980円で24日に発売されます。このモデルは、業界初の6軸ヘッドモーションセンサー対応の空間オーディオを搭載し、没入感のあるサウンド体験を提供します。
【まとめ】スマートウォッチは「本気のギア」へ
今回のファーウェイの発表会では、スマートウォッチが単なる通知デバイスやカジュアルなガジェットから、「本気のスポーツギア」へと明確に舵を切ったことがわかりました。特にHUAWEI WATCH GT 6シリーズの、通常使用でのバッテリー21日間という圧倒的な進化は、スマートウォッチの最大の弱点である「バッテリーが持たない」という悩みから完全に解放されることを意味し、スマートウォッチ体験を一変させそうです。
また、HONMAコラボモデルには昨年発売されたUltimateモデルと同じ機能が搭載されています。たとえば高低差補正やクラブ提案機能は、ゴルフという繊細なスポーツにおいて、技術だけでなく戦略面でも強力なアシスタントになりそうです。
サイクリングにおけるウォッチ単体でのパワーシミュレーションも、高価な機材導入に躊躇していた層にとって、トレーニングの敷居を下げ、モチベーションを向上させる起爆剤となるでしょう。また、転倒検知機能のおかげで、一人で走っていても安心です。
健康管理機能の充実、特に情緒測定の多段階化や血圧計モデルのリマインダー機能の強化は、日常的なヘルスケアへの細やかな配慮を感じさせます。ファーウェイは、ハイエンドなアウトドア機能と日常の健康管理、そしてスタイリッシュなデザインを高いレベルで両立させ、幅広いユーザーに対し「本気のデバイス」を提供したと言えそうです。
























