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Snowflake、金融サービス向けCortex AIを発表 - 信頼性と拡張性を備えたエンタープライズAI

Snowflake合同会社
2025年10月07日

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Snowflake合同会社
※本報道資料は米国スノーフレイク社が10月2日に発表した内容の抄訳です。



- Snowflake Cortex AI for Financial Servicesにより、金融機関は社内のデータエコシステムを統合し、Snowflake内のAI-Readyなデータに基づきAIモデル、アプリ、エージェントを簡単に展開可能に
- SnowflakeのMCP Serverにより、FactSet、MSCI、Nasdaq eVestment(R)、The Associated Pressなどのパートナー企業から提供されるサードパーティデータを接続。これにより顧客はAnthropic、CrewAI、Cursor、Devin by Cognition、SalesforceのAgentforce、Windsurfなどのアプリやエージェントプラットフォームでこれらのデータを活用し、コンテキストリッチなAIアプリやエージェントの展開を加速


AIデータクラウド企業であるSnowflake(ニューヨーク証券取引所:SNOW)は本日、金融サービス企業が規制業界で要求される厳格なセキュリティおよびコンプライアンス管理を提供しつつ、金融データのエコシステムを一元化し、そのデータを用いてAIモデル、アプリ、エージェントを安全に展開できるよう支援する、AI機能とパートナーシップによる総合的なソリューション群であるSnowflake Cortex AI for Financial Servicesを発表しました。

また、組織が自社データや、FactSet、MSCI、Nasdaq eVestment(R)、The Associated Pressといったパートナーから提供されるSnowflake内のサードパーティデータを簡単かつ安全に活用できるようになる、新たなマネージドサーバー、Model Context Protocol(MCP)Server(現在一般プレビュー)を発表しました。顧客は、マネージドMCPサーバーを介してAnthropic、CrewAI、Cursor、Devin by Cognition、SalesforceのAgentforce、Windsurfなどのアプリやエージェントプラットフォームとデータを接続し、コンテキストリッチなAIエージェントやアプリを構築することができます。このイノベーションにより、金融サービスをはじめとする各業界の顧客は、各社サービスのニーズに特化して構築されたソリューションを活用して、信頼性の高いAIを迅速に展開できるようになり、さらに広い業界においてデータおよびAIエコシステム全体を網羅するシームレスで安全な接続性を確保できるようになります。

SnowflakeのAI担当バイスプレジデントのBaris Gultekinは次のように述べています。「金融サービス業界は長年にわたり、いち早く新しいテクノロジーを取り入れてきた実績があり、AIも例外ではありません。一方で、分断されたデータ、厳しいコンプライアンス要件、万全のセキュリティとガバナンスの必要性など、独自の課題に直面しています。Snowflakeは、データがすでに存在する場所で直接AIを活用できるようにし、リモートエージェントとの安全な相互運用性を確保することで、金融サービスなどの厳しく規制された業界の顧客がビジネスクリティカルなユースケースにAIを採用し、データ、AI、アプリのベストオブブリードが一元化されたエコシステムを活用できるようにします」

Cortex AI for Financial Servicesを発表
Cortex AI for Financial Servicesにより、市場分析、クオンツリサーチ、不正検出、カスタマーサポート、クレーム対応などの複雑な金融業務をエンタープライズ対応エージェントによって高速化し、企業の時間や運用コストを削減し、より迅速にインサイトを提供できるようになります。SnowflakeのMCP Serverはこの機能を拡張し、業界全体で相互運用性を確保して、Snowflakeのデータや、サードパーティのデータおよびアプリと安全に接続します。
Cortex AI for Financial Servicesのエコシステムでは、主要な金融データのプロバイダーや出版社から提供される質と信頼性の高いデータを、企業が有するAIアプリやエージェントとシームレスに統合できます。CB Insights、Cotality(TM)、Deutsche Borse、MSCI、Nasdaq eVestment(R)の構造化データをSharing of Semantic Views(まもなく一般提供開始)を通して、CB Insights、FactSet、Investopedia、The Associated Press、The Washington Postの非構造化データをCortex Knowledge Extensions(現在一般提供中)を通して提供します。市場分析、専門調査、ビジネスコンテンツ、ニュースなど、主要な金融機関や出版社から提供される業界データを、金融サービス企業がSnowflake内に有する自社データと組み合わせ、より深いインサイト、正確な情報、結果をAIから得られるようにします。

Cortex AI for Financial Servicesの一連のソリューションでは、以下のような特長を備え、金融業界の顧客がビジネスクリティカルなユースケースに活用できるよう支援します。

- 複雑な機械学習のワークフロー:金融サービス企業では、データサイエンティストがリスクモデリング、予測、取引の分析、コンプライアンスを担当していますが、その時間のほとんどはデータの準備や反復的なコーディング作業に費やされています。Snowflake Data Science AgentはAIコーディングエージェントとして、データクレンジング、特徴量エンジニアリング、モデルの試作、検証を自動化するため、生データから実運用モデルへの移行の迅速化が可能となります。これによりクオンツリサーチ、不正検出、顧客の全体像の把握、引受業務の土台となるモデルを自動化、簡素化します。
- 非構造化データの分析:金融機関は、市場調査、業績発表の書き起こし、取引内容など、分析の前に手作業での確認や複雑なETLが必要な、膨大な非構造化データを有しています。Snowflake Cortex AISQLAIによる抽出や書き起こし機能が追加され、膨大な文書、音声、画像を効率的に処理し、インサイトを得ることが可能となり、カスタマーサービス、投資分析、クレーム対応、ネクストベストアクションなど、エンドツーエンドのワークフローを変革します。
- 柔軟なインサイトへの容易なアクセス:Data Science AgentおよびCortex AISQLがテクニカル部門やリサーチ部門のワークフローを高速化する一方で、