2台一緒に買いたい完成度
機能てんこ盛りのオープン型イヤホン、これで2万円台半ばなら安い! JBLの「SENSE PRO」の完成度が高いぞ
2025年08月28日 11時30分更新
ハーマンインターナショナルは、JBLブランドのオープンイヤー型イヤホン「SENSE PRO」の先行販売をクラウドファンディングサイト「GREEN FUNDING」で実施する。支援サイトも近くオープンする。体験会に参加してきた。
低音がしっかりと聴ける、音漏れにも配慮!
周囲の音を感じながら音楽が楽しめ、長時間装着しても圧迫感がないオープンイヤー型のイヤホンは、コロナ禍で在宅作業が増えた2020年以降、注目度が高まっているカテゴリーだ。ハーマンインターナショナルの調査では、製品を投入する企業の数も増え、2021年の時点では3社程度だったものが、現在ではその10倍に迫る数になっているという。
外音が耳に入るイヤホン形態はイヤーフック型、イヤーカフ型、インイヤー型などさまざまだが、SENSE PROはしっかりと耳に固定でき、耳の穴をふさがないイヤーフック型となっている。ドライバーも16.2mmと口径の大きなDLC振動板を採用し、0.43mmの大黒電線製ボイスコイルやN52グレードと強力なマグネットで駆動することで力感や反応が良い。さらに独自アルゴリズムを用いることで存在感のある低域を再現できる機種になっている。
イヤーフックにはウルトラソフトシリコン(リキッドシリコン)を採用。ソフトな付け心地に加えて、形状記憶のワイヤーを組み合わせることで耳にフィットしやすい装着感を持つのが特徴だ。
機能も豊富だ。まずBluetooth 6.0にいちはやく対応。LDACコーデックによるハイレゾワイヤレス伝送やLE Audioコーデックによる低遅延の再生などに対応するほか、逆位相の波で音漏れを防ぐポート(リアアコースティックポート)を搭載。さらにオープン型のイヤホンとしては珍しい耳の特性に合わせて音を調整するパーソナライズ機能(Person-Fi 3.0)も提供し、この製品ならではの強みも多く持っている。
軟骨の振動で話し手の声を認識、通話の声もクリア
通話機能にも力を入れている。高性能な4つのマイクとAI機能を組み合わせて、首位のノイズと声を分離、声だけをクリアに届けられるほか、骨伝導ピックアップで自分の声か他人の声かも明確に認識できる仕組みを取り入れている(VPU)。声はマイクのビームフォーミングでも認識できるが、自分と他人の声の区別がつきにくい面もある。VPUを活用することで、自分の背後で別の人が大声で話しているような環境でも明瞭な声を届けられる。
アプリ機能も従実。完全ワイヤレス型の最上位機種である「JBL Tour Pro 3」などと同様に、環境音を一定時間流すアプリ設定で高い音を抑えて聞きやすくしたり、逆に子音などの高域成分を際立たせたりができる。相手の声を聞きやすくする機能を持つ製品は多いが、自分の声と相手の声の両方の聞きやすさを調節できる製品は珍しい。
Auracastはオープン型だからこそ生きる
JBLも力を入れていAuracast機能を持つ点も面白いところだ。通常のBluetoothは1台のソース機に1台の再生機をペアリングして再生する(つまり1対1の接続だ)が、Auracastでは1台のソース機から出た音を、周囲にある複数の対応機種で同時に聴ける(1対多のブロードキャスト接続)のが特徴だ。
例えば、動画コンテンツを複数人で一緒に楽しめるほか、電波さえ受信できれば数十台のイヤホンで同じ音を一緒に聴くことができるので公共施設のアナウンスやセミナーの音声などを聴く用途で採用が期待されている。
このAuracastは、オープンイヤー型のSENSE PROと相性がいい。イヤホンなので聴いている音は外に漏れない一方で、Auracastで流れている音を一緒に聞きながら、隣にいる人の声とその感想を言い合えることになる。例えば、新幹線などで移動する際、スマホやタブレットの音を隣席の家族や友人と聞く際に便利だろう。また、激しく動いても外れにくいので、タブレットの動画を見てその説明や音楽を聞きながらダンスの練習などをするといった活用も可能だ。
GREEN FUNDINGでは、Auracastを気軽に楽しめるよう2台セットで低価格に買えるプランも用意されているので、興味があれば選択してみるといいだろう。
SENSE PROはAuracastの受信のみで送信する機能は持っていないが、JBL製品ではTour Pro 3のイヤホンケースや「GO 4」などのBluetoothスピーカーが送信機能を持っている。加えて「JBL Smart Txトランスミッター」という単体の送信機も1万円台で用意されている。
てんこ盛りの機能、しかも2万円台でお得
SENSE PROはこれ以外にも、空間オーディオや、紛失時に役立つ「Google Find Hub」にも対応するなど、機能てんこ盛りの機種に仕上がっている。連続再生時間はイヤホン本体のみで8時間、ケース充電併用で38時間。本体にはタッチセンサーを搭載しており、タップ操作で選曲や音量の調節ができる。充電方式はUSB Type-Cで10分の充電で4時間の利用が可能な急速充電やワイヤレス充電にも対応する。
カラーはブラックとグレージュの2色展開。重量は11.6g(片側)、約72g(ケース)。
一般販売価格は2万4200円だが、GREEN FUNDINGでの支援価格はSuper Early Bird(ブラック700台、グレージュ300台限定)で18%オフ、Early Bird(同800台、350台限定)で17.9%オフ。加えて2台セットの販売も実施し、こちらはSuper Early Bird(同カラーの組み合わせ100セット、ブラックとグレージュの組み合わせ100セット限定)で20%オフ、Early Bird(同じく120セットと120セット限定)で19.4%オフなどとなりお得だ。






















