GEEKOMってメーカーをご存じですか? 最近、Amazonなどでよく見るミニPCメーカーです。
「ミニPC」というのはその名の通り、小さい筐体のPCで、デスクトップの3分の1、もしくはそれ以下のサイズ感に収まった製品で、省スペース性に優れた製品群となっています。
そんな数あるミニPCの中でもGEEKOM製品は、価格の割にスペックが高く、沢山ラインアップも展開していて、なんだか“ミニPC界のコスパ王”みたいな扱いを受けているイメージです。
実際6万円台から購入できるミニPC「GEEKOM A6」という製品はかなり評判がよろしく、メディアやガジェットレビューなどでもよく紹介されていました。
一方でGEEKOMについて調べていくと「コスパ良すぎて逆に心配」「3年保証と書いてあるけどほんと?」「小さいけど発熱とか大丈夫なん」とか、そんなネットの声が聞こえてきます。
たしかに筆者も「GEEKOMって実際どうなん?」と思っていたときに、同社の最新モデル「IT15」が編集部に届きました。なんとタイミングのいいこと。
というわけで、本記事ではGEEKOM IT15を通じて、同社の気になったポイント&性能をしっかりチェックしていきたいと思います!
GEEKOMって実際どうなんですか?
まず、GEEKOMというメーカーについて少しだけ。
同社はライトからハイエンドなミニPCを多くラインアップしているメーカーとなります。価格の割に中身のパーツ構成が良く、先述したA6などのエントリーモデルは価格も安く6万円台~、性能もそこそこということで評判が高いです。
そんなコスパがいいことで話題のGEEKOMですが、IT15はそんな同社のハイエンドモデル。価格は約14万円とかなりお高め。
もちろん高いのには理由があって、ただの小型PCではありません。
CPUにはCore Ultra 9 285Hという現行モバイル向けCPUの最上位クラスを搭載し、メモリーは32GB、ストレージは2TBと十分すぎる容量。
USB4やHDMI 2.1、Wi-Fi 7など最新のインターフェースもひととおり揃えており、拡張性に不安はありません。HDMI出力が2系統あるので、デュアルディスプレー環境も簡単。
「この性能と充実したインターフェースが手のひらサイズに収まっている」ということにIT15のメリットは集約されているといっても過言ではありません。
ちなみに筆者が確認した限り、現時点でこのスペックを載せたミニPCというのは数える程度しかありませんでした。なので、省スペース&このスペックで運用できる数少ないミニPCがGEEKOM IT15ということになりそうです。
| GEEKOM「IT15」の主なスペック | |
|---|---|
| CPU | Core Ultra 9 285H(16コア、16スレッド、3.7~5.4GHz) |
| グラフィックス | Intel Arc 140T GPU |
| メモリー | 32GB(DDR5-5600MHz、最大64GB) |
| ストレージ | M.2 2280 SSD 最大2TB、M.2 2242 SATA SSD 最大2TB |
| インターフェース | USB3.2 Gen2 Type-A×3、USB 2.0 Type-A×1、USB 4.0(PD対応)×2、HDMI 2.0×2、 3.5mmイヤホンジャック×1、SDカードスロットなど |
| ネットワーク | 2.5GbE有線LAN、Wi-Fi 7、Bluetooth Ver5.4 |
| 製品サイズ | 約118×116×48mm |
| 重さ | 約600g |
| OS | Windows 11 Pro |
普段使うアプリからちょっとしてゲームまで快適動作
性能はいいのは分かったけど、実際、このハイエンドモデルどんなシーンで使うの? Core Ultra 9 285HならノートPCに搭載されているモデルはあるし、そっちでもよくない、そんな疑問を持つ方は多いと思います。
なので、ここからはGEEKOM IT15の性能を検証しながら利用シーンを想定しました。
まずは性能の基礎チェックから。Cinebench 2024ではマルチコア864pts(ウォームアップあり)、シングルコア128ptsという結果。日常作業や軽いマルチタスクなら十分な数字です。
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