848gの最新AI PCが21万円台で購入可能です!!

世界最軽量で速くて長時間駆動が3拍子揃った14型Copilot+PC=「FMV WU1-K1」実機レビュー

　「FMV Note U」の最新モデルは、14型で約848gのボディーを実現した「世界最軽量Copilot+ PC」である。

　前回の記事ではスペック、外観、使い勝手についてレビューしました。今回は、Intel Core Ultra 7 258V/ RAM32GB/ SSD512GBを搭載する、「富士通 WEB MART」で購入可能なカスタマイズモデル「FMV WU1-K1」の実機を富士通クライアントコンピューティング（FCCL）より借用したので、定番ベンチマークでその実力をチェックしていきます。

富士通クライアントコンピューティング「FMV WU1-K1」21万4800円

ベンチマークに使用する「FMV WU1-K1」は、Intel Core Ultra 7 258V/ RAM32GB/ SSD512GBを搭載。富士通ショッピングサイト「WEB MART」での価格は27万6800円です

　まず「FMV WU1-K1」のCPU性能については、CPUベンチマーク「CINEBENCH R23」のCPU（Multi Core）は9416pts、CPU（Single Core）は1916pts、「CINEBENCH 2024」のCPU（Multi Core）は355pts、CPU（Single Core）は122ptsを記録しました。

　CPUベンチマークのスコアは同じプロセッサーを採用するPCの平均よりやや低めで、「FMV WU1-K1」はピークパワーより省電力、低発熱を重視した設定になっている可能性があります。

　とは言え、R23のCPU（Multi Core）で1万近いスコアを記録しているので、動画編集などのクリエイティブ系アプリも実用的に利用できるパフォーマンスを備えています。

「CINEBENCH R23」のCPU（Multi Core）は9416pts、CPU（Single Core）は1916pts

「CINEBENCH 2024」のCPU（Multi Core）は355pts、CPU（Single Core）は122pts

　「FMV WU1-K1」の3Dグラフィックス性能については、3Dベンチマーク「3DMark」のPort Royalは1815、Time Spyは3929、Fire Strikeは7966、Wild Lifeは24988でした。

　3Dゲームベンチマーク「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION BENCHMARK ver 1.3」（標準品質、1920×1080ドット、フルスクリーン）のスコアは3601（普通）を記録しました。

　FINAL FANTASY XVクラスのゲームなら画質設定を調整すれば実用的な速度でプレイでき、「FMV WU1-K1」ならクリエイティブ系アプリでも一定のGPUアクセラレーションの効果を得られるでしょう。

「3DMark」のPort Royalは1815

Time Spyは3929

Fire Strikeは7966

Wild Lifeは24988

「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION BENCHMARK ver 1.3」（標準品質、1920×1080ドット、フルスクリーン）のスコアは3601（普通）

　「FMV WU1-K1」のストレージは、PCIe Gen4 x4接続SSD「SKHynix_HFS512GEJ9X164N」が搭載されていました。

　「CrystalDiskMark」のシーケンシャルリード（SEQ1M Q8T1）は5026MB/s、シーケンシャルライト（SEQ1M Q8T1）は4447MB/sを記録しました。

　この高速性は、動画編集やRAW画像現像でのファイル読み込み、書き出しなどの作業で体感できるはずです。

ストレージはPCIe Gen4 x4接続SSD「SKHynix_HFS512GEJ9X164N」を搭載

「CrystalDiskMark」のシーケンシャルリード（SEQ1M Q8T1）は5026MB/s、シーケンシャルライト（SEQ1M Q8T1）は4447MB/s

　AI処理能力を計測する「Procyon」のAI Computer Vision Benchmarkはfloat16（半精度浮動小数点数）で927、integer（整数）で1652を記録しました。現状、このスコアがどのような用途でどのぐらいの恩恵を受けられるのかは明言しにくいです。

　しかし、「FMV WU1-K1」のAIメイクアップアプリ「Umore」の新機能「3D照明」を有効化したとき、NPUの使用率は5％に留まっていました。このぐらいのエフェクトであれば、まだまだ余力があるわけです。

　今後NPU対応アプリが増えていき、CPU、GPUの作業をもっとGPUで肩代わりできるようになれば、パフォーマンスの向上、バッテリー駆動時間の延長などの恩恵を受けられます。

「Procyon」のAI Computer Vision Benchmarkはfloat16で927、integerで1652

　さて、今回のベンチマークで一番驚かされたのが「FMV WU1-K1」のバッテリー駆動時間でした。

　電源モードを「最適な電力効率」、ディスプレー輝度を40％に設定し、「PCMark 10 Modern Office Battery Life」を実行したところ、10時間50分動作しました。

　「FMV WU1-K1」は64Whと中容量のバッテリーを搭載しているにもかかわらず、10時間を大きく超えたわけです。

電源モードを「最適な電力効率」、ディスプレー輝度を40％に設定し、「PCMark 10 Modern Office Battery Life」を実行したところ10時間50分動作

携帯性、スタミナ性、使い勝手を重視する方にとって
AI時代のモバイルPCの決定版
 

　「FMV WU1-K1」は約822.5gの世界最軽量Copilot+ PCです。「インテルCore Ultraモバイル・プロセッサー(シリーズ 2) 」を搭載し、クリエイティブ系アプリを実用的な速度で動作させる処理性能を実現しています。

　また、PCMark 10では10時間50分というバッテリー駆動時間を記録しました。「FMV WU1-K1」は豊富なインターフェース、縦に広い16:10ディスプレー、高品質な日本語キーボードも魅力。特に、携帯性、スタミナ性、使い勝手を重視する方にとっては、AI時代のモバイルPCの決定版と言えるでしょう。

「FMV WU1-K1（Note U）」の主なスペック
ディスプレー	14.0型ワイド 1920×1200ドット / 1677万色 ノングレア液晶（WUXGA）高輝度・高色純度・高視野角
CPU	インテル® Core™ Ultra 7 プロセッサー 258V / ・インテル® Core™ Ultra 7 プロセッサー 256V
グラフィックス	インテル® Arc™ グラフィックス 140V（CPUに内蔵）
メインメモリー	標準32GB/最大32GBまたは標準16GB/最大16GB、CPUに内蔵（LPDDR5X-8533）
ストレージ	約256GB / 約512GB / 約1TB / 約2TB SSD（PCIe Gen4）
インターフェース	Thunderbolt™ 4 USB4（Gen3）×2（USB Power Delivery対応、DisplayPort Alt Mode対応）、USB 3.2（Gen1）×2、HDMI出力端子、RJ-45、microSDメモリーカード
Webカメラ	フルHD Webカメラ内蔵（プライバシーカメラシャッター付）（有効画素数 約207万画素）Windows Hello 対応
サイズ／重量	308.8×209×15.8～17.3mm / 約868g
サポートOS	Windows 11 Home 64ビット版、Windows 11 Pro 64ビット版
Office	Microsoft 365 Basic（注23）+ Office Home & Business 2024（個人向け）/なし

■関連サイト

• 「FMV WU1-K1」
• 「富士通 WEB MART」