エリアLOVEWalker総編集長・玉置泰紀「玉ちゃんのシネマ秘宝館」 第2回
『ジュラシック・ワールド/復活の大地』(8月8日公開)新展開であるとともに原点回帰のノンストップ・ホラー傑作! スカーレット・ヨハンソンもカッコよすぎる
2025年08月04日 19時00分更新
ワクワクどきどきのジュラシック・シリーズが帰ってきた
ジュラシック・シリーズ第7作、『ジュラシック・ワールド/復活の大地』は新展開であるとともに原点回帰のストレートなホラー傑作だ。
クリス・プラット主演で大いに設定を広げた『ジュラシック・ワールド』三部作で、恐竜が人類と混在することになったわけだが、これを踏まえて生まれた『ジュラシック・ワールド/復活の大地』には、クリス・プラット、サム・ニール、ローラ・ダーン、ジェフ・ゴールドブラムも出てこない。
完全な仕切り直しだが、脚本には、1作目『ジュラシック・パーク』(1993年公開)、2作目『ロストワールド/ジュラシック・パーク』(1997年公開)から28年ぶりにシリーズに復帰したデヴィッド・コープ、さらには、スティーヴン・スピルバーグもエグゼクティブ・プロデューサーとして帰ってきた。
コープは原作者のマイケル・クライトンとともに、この33年に及ぶ映画シリーズの原案者でもあるのだ。世界観が大きく広がった『ジュラシック・ワールド』3部作から初期の『ジュラシック・パーク』の持っていたワクワクどきどきの世界が帰ってきた、と言っていい。
監督は、ゴジラ・シリーズのリブートにも成功したギャレス・エドワーズ。プロデューサーのフランク・マーシャルが打診した前日に、『ジュラシック・パーク』がなぜインパクトがあるのかというリポートを偶然書き上げたところだったという。
ギャレス監督いわく「『ジュラシック・パーク』は、ファミリー映画のふりをしたホラー映画。これぞ純然たる映画。今作を、続編として90年代に完成していたと思って欲しい。1作目と同じ空気感を感じてもらえれば」。
そして、何より、シリーズ初の女性主人公、スカーレット・ヨハンソン。気風がよくてカッコよく、強い。ブラック・ウィドウであり草薙素子であり、もはや人類を超越したルーシーでもあるスカヨハはジュラシック・シリーズに出るのが夢だったと言い、今作のうわさを聞きつけてスピルバーグに電話を掛けて面会を取り付け、「最初の5分で死ぬ役でもいい」と売り込んだという。
息つく暇のないショックに次ぐショック
まさにファミリー映画の皮を被った純粋ホラー映画
コープは2023年に、この映画の脚本に取り掛かったが、これまでの6作を見返して、ジュラシックの世界を守るために、十戒ならぬ九戒を作った、と言う。詳細は非公開だが、明らかにされている戒めは「ジュラシック・シリーズはできる限り科学的な説得力を持つべし。過去作と矛盾なくつながるべし。そして愉快であるべし」。
その戒めに沿った設定は『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』から5年後。かつて世界中に放たれた恐竜たちは、気候や環境に耐えられず数を減らし、今は赤道直下の限られた地域にだけ生息している。
秘密工作の専門家ゾーラ・ベネット(スカーレット・ヨハンソン)は、製薬会社の代表マーティン・クレブス(ルパート・フレンド)から、ある危険な任務を引き受ける。それは、人類を救う新薬を開発するため、陸・海・空の3大恐竜のDNAを採取するというもの。
チームとして集められたのは、ゾーラがもっとも信頼する傭兵ダンカン・キンケイド(マハーシャラ・アリ)と古生物学者ヘンリー・ルーミス博士(ジョナサン・ベイリー)。チーム一行は、ダンカンのエセックス号に乗り込み、かつてジュラシック・パークの極秘研究が行われていた“禁断の島”へとたどり着く。
海路の途中、遭難したデルガド一家を乗せることになり、彼らも、島に上陸してしまう。
そこは陸・海・空のどこから恐竜が襲ってくるかわからない、地球上で最も危険な場所だった。そして彼らは、世界から長年のあいだ隠されてきた、衝撃的な秘密とも直面することになる……というストーリーだが、ルーミス博士はシリーズの英雄、アラン・グラント博士(サム・ニール)の教え子という設定で、これまでの作品と矛盾なくつながっていることが分かる。
遭難してエセックス号に救われたデルガド一家と娘の彼氏のゼイビア・ドブス。手前はテレサ・デルガド(ルナ・ブレイズ)。
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【やっぱり主役は恐竜。陸海空に絶対外せないTレックスも】
●海:モササウルス
全長30メートル、体重18トン超え。『ジュラシック・ワールド』でも美味しいところをさらっていった海の王者、モササウルスは白亜紀後期のジョーズとも言える。実は恐竜ではなく爬虫類。恐竜考証を担当したエジンバラ大学の進化生物学者のスティーブ・ブルサッテは「モササウルスは不思議な生物です。クジラのようであり、ワニのようでいて、実はまったく独自のものです」と言う。
今回は海を遊泳しているモササウルスと人間の戦いが見られる。これまでのシリーズにはなかった海洋アドベンチャーの要素を盛り込む案はコープもスピルバーグも大いに気にいった。
●空:ケツァルコアトルス
地上に立った体高5メートル、翼を広げた幅約9メートル、くちばし約1.8メートル、体重約250キロ。グライダーのように羽ばたくことなく何時間も上昇気流に乗って飛び続けることができるという説もあるが、化石もあまり見つかっておらず、実態は謎のまま。ギャレス監督は史実があいまいであるがゆえに、真実味と恐ろしさを意識しながらデザインするように指示をした、と言う。
映画の中では、滝の近くの古代の神殿のようなところに、ケツァルコアトルスの巣が設定されているが、これは、ギャレス監督が子供のころに大きな影響を受けたスピルバーグの『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』へのオマージュだ。
●陸:ティタノサウルス
体高約15メートル、体長約22メートル、体重は約22トン超え。史上最大の竜脚類。白亜紀後期に生息した巨大な草食恐竜で、名前は「タイタニック・リザード」=ギリシャ神話の巨人のようなトカゲから来ている。現代のゾウを5倍にしてキリンを足したようなイメージ。
●ティラノサウルス・レックス
ジュラシック・シリーズの看板役者、Tレックスは絶対に外せないキャラクターだが、今回のシーンは1993年の第1作でコープが断念したシーンを実現した。クライトンの原作にも出てくるシーンだが、コープは「ファンが何十年もの間、頭の中で想像するしかなかった原作小説の一節に命を吹き込めたので充足感がある」と語るシーンは映画を見てのお楽しみ。
作品概要
新たな冒険を率いるのは、シリーズ初の女性主人公となる、アクション界の至宝スカーレット・ヨハンソン。 さらにアカデミー賞®を2度受賞した名優マハーシャラ・アリと、『ウィキッド ふたりの魔女』で世界を魅了したジョナサン・ベイリーという、最強チーム。監督は『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』の鬼才ギャレス・エドワーズ。 そして脚本は『ジュラシック・パーク』『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』で伝説を不動のものとしたデヴィッド・コープが、 実に28年ぶりのカムバックを果たした。
作品名:『ジュラシック・ワールド/復活の大地』
公開:8月8日(金) 全国ロードショー
コピーライト:©2025 Universal Studios. All Rights Reserved.
配給:東宝東和
製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ デニス・L・スチュワート ジム・スペンサー
製作:フランク・マーシャル パトリック・クローリー
キャラクター原案:マイケル・クライトン
脚本:デヴィッド・コープ マイケル・クライトン
監督:ギャレス・エドワーズ
出演:スカーレット・ヨハンソン マハーシャラ・アリ ジョナサン・ベイリー ルパート・フレンド マヌエル・ガルシア=ルルフォ エド・スクライン ルナ・ブレイズ、 デヴィッド・ヤーコノ、オードリナ・ミランダ、 フィリッピーヌ・ヴェルジュ、 ベシル・シルヴァン
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