親なら知っておきたい人気スマホアプリの裏側と安全設定 第334回
子ども・親世代は積極的にサポートすべし
80代前半の4割がセキュリティ対策していない! シニアの6割が「何をどこまですれば……」
2025年08月05日 09時30分更新
80代前半の4割が何も対策せず
シニア世代もスマホ利用率が上がっているが、セキュリティ対策は万全なのだろうか。NTTドコモ モバイル社会研究所の「2025年シニア調査」(2025年1月)を見てみよう。
おすすめの関連記事
シャドバ新CMで前週比1000%増、アイマス20周年いらすとやコラボ決定!
60代、70代、80代前半を比べると、スマホに関するセキュリティ対策は、年齢が若いほど実施している。「画面ロック」は60代では7割におよぶが、70代では4割強、80代では3割まで減少する。
そのほか、「提供元不明のアプリはダウンロードしない」「提供元不明なWi-Fiには接続しない」なども、60代が最も実行している。一方、80代前半の4割は、なんの対策もしていない。
「何をどこまですれば十分なのかよくわからない」が6割
自分が実施しているセキュリティ対策が十分か聞いたところ、年齢が若いほど「セキュリティ対策ができている」と回答。
スマホの利用時間別にセキュリティ対策が十分かあわせて見たところ、「できている」と回答した割合に大きな差異は見られなかった。一方で、「できていない」割合はスマホ利用時間が短いと多い結果となった。セキュリティに対する不安が、スマホの利用の妨げになっている可能性があるというわけだ。
セキュリティ対策が十分にできていない理由を聞いたところ、年代問わず「何をどこまですれば十分なのかよくわからない」が6割前後と多かった。また、年代が上がると「対策の実施方法がわからない」と答えた割合が増える傾向にある。
シニア層はスマホやリテラシーなどについて学ぶ機会がなく、大人になってからスマホやネットにデビューしている。そのため、セキュリティや設定などに困っている実態があるのだ。子どもや孫世代は、祖父母世代のセキュリティなどについて積極的に相談に乗ったり、設定を手助けしてあげると良いのではないだろうか。
著者紹介:高橋暁子
ITジャーナリスト、成蹊大学客員教授。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、監修、講演などを 手がける。SNSや情報リテラシー教育に詳しい。『若者はLINEに「。」をつけない 大人のためのSNS講義』(講談社α新書)、『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)、『Twitter広告運用ガイド』(翔泳社)、『できるゼロからはじめるLINE超入門』(インプレス)など著作多数。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などメディア出演も多い。公式サイトはhttp://akiakatsuki.com/、Twitterアカウントは@akiakatsuki

この連載の記事
-
第350回
デジタル
JKの6割はチャッピー(ChatGPT)に恋愛相談経験あり -
第349回
デジタル
あなたの投稿も使われる! Grokの学習を拒否する設定方法教えます -
第348回
デジタル
生成AIのファクトチェックは5割強!? 「AIはアシスタントで自分はその●●」と考えて利用すべし -
第347回
デジタル
依存にならないスマホ制限方法を紹介! でも必ず抜け道があるので「子どものやる気」が必須 -
第346回
デジタル
LINEリニューアルの変更点を徹底紹介! 「LINE VOOM」が「ショッピング」に!? -
第345回
デジタル
すでにテレビCMは1割! 大学生・大学院生はSNSとYouTubeで広告を見ている -
第344回
デジタル
情報収集のX、暇つぶしのTikTok、有名人・知人の動向はインスタ -
第343回
デジタル
スマホ故障に備えてLINEのトーク履歴を自動バックアップする設定を覚えよう -
第342回
デジタル
動画系SNSは新聞より陰謀論にはまりやすくなる傾向あり -
第341回
デジタル
すでに5人に1人が生成AIで検索中! 10代ではChatGPTがYahoo!より使われている -
第340回
デジタル
LINEで過去のトークを簡単に検索する方法を画面付きで紹介 - この連載の一覧へ




