400種類以上のデータソースに対応、「CData MCP Servers」ローンチセミナーレポート
MCPを手に入れたAIは“ビジネスを変えるゲームチェンジャー” CDataがセミナーでデモ披露
AIにとって本質的に重要なのは、MCPが提供する「C」=「コンテキスト」
続いて、同社マーケティング/パートナーサクセスマネージャーの杉本和也氏が、より技術的な視点からMCPの仕組みや外部サービスとの連携方法、RAG(検索拡張生成)との違いなどを解説した。
講演の中で杉本氏は、MCPの「C」=「コンテキスト」という概念を理解することが重要だと強調した。一般的には「文脈」と和訳されるが、語源をたどると「さまざまな要素が文章や話の中で『織り合わされて』全体の意味を作り出す」ことを意味しているという。ここから、MCPという仕組みの本質はデータのインテグレーション(統合)ではなく、AIが参照するさまざまなデータソースの情報を「織り合わせて」ユーザーに価値を届けることにある、と説明する。
「先ほど今西がお見せしたデモでも、インサイトを得るまでに、AIがさまざまなビジネスデータに接していました。AIがただ(プロンプトの内容や自らの知識だけで)回答するのではなくて、わたしたちの背景やニーズを、そうしたデータに接しながらくみ取り『織り込んだ』うえで回答を出せる。そこがまさにこのMCPが出てきた本質だろうと、わたしは考えています」(杉本氏)
さらに杉本氏は、LLMに渡せる情報量(コンテキストウィンドウのサイズ)が拡大を続けている現状をふまえると、今後のビジネス活用においては「ここに(コンテキストウィンドウに)どれだけビジネスデータをつなげて行けるのかが、大きな鍵を握るのではないか」と語る。そして、AIにビジネスデータをつなぐ仕組みとして、MCPが重要なファクターになってくるとまとめた。
なお、杉本氏によるMCPの詳しい解説はすでに以下の関連記事にまとまっているので、こちらもご参照いただきたい。
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