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楽しいはずの夏の旅行が、詐欺の入り口にならないために

2025年08月01日 09時00分更新

文● せきゅラボ編集部

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 夏休みで大型連休が近づくと、インターネット上には旅行関連の情報が溢れかえる。航空券やホテルの予約、ツアー情報など、手軽に検索・予約できる便利な時代になった。しかし、それに伴って増えているのが「旅行詐欺」と呼ばれるサイバー犯罪だ。

 旅行詐欺とは、実在しない宿泊施設の予約サイトや、破格のツアー料金をうたった偽の広告などを使って、個人情報や金銭をだまし取る手口。見た目が本物そっくりな偽サイトや、実在する旅行会社を装ったメールなどが巧妙に仕掛けられており、被害に遭って初めて気づくケースも少なくない。

 マカフィーは7月1日、「より安全な夏の旅行調査」の結果を発表。日本の旅行者が「夏の旅行に向けて支出を抑える一方で、詐欺被害に遭いやすくなっている」実態が明らかになったとのこと。

 調査では、2025年に旅行を計画している日本人は約半数に上り、そのうちの93%が節約を意識していると回答。特に旅行中の食費や衣装を抑える人が多いようだ。

 そのほか宿泊施設(34%)、航空券(27%)、アクティビティー(23%)にかかる費用を抑えるという回答も見られたが、後者3つは安値を追い求めるあまり、詐欺に遭遇する可能性を高めてしまうリスクがあるとのこと。

 被害を防ぐために、まず心がけたいのは「公式情報の確認」だ。予約や問い合わせは、必ず公式サイトや信頼できるプラットフォームを利用したい。

 また、SNSや広告で表示される格安ツアーや「本日限り」の特別割引などには特に注意が必要。「お得すぎる」情報には、必ず裏があると疑ってみることが大切だ。

 さらに、メールやメッセージに含まれるリンクを安易にクリックしないこともポイント。知らない送信元や、不自然な日本語の案内には特に警戒し、アクセスする前にURLを確認しよう。たとえば、正規のドメインに似せた偽のURL(例:〇〇-tour.com→〇〇-tours.com)もよくある手口だ。

 旅行は日常を離れてリフレッシュできる貴重な機会。しかし、その楽しみの裏に潜むサイバーリスクにも、少しの注意と情報収集でしっかり対策を取ることができる。

 今回は、McAfeeのリリース「マカフィーの『より安全な夏の旅行調査」で日本の旅行者は旅行詐欺に遭うリスクが高いことが明らかに』を紹介しよう。(せきゅラボ)

マカフィーの「より安全な夏の旅行調査」で
日本の旅行者は旅行詐欺に遭うリスクが高いことが明らかに

- 第三者予約サイトの利用には特に注意を
- 巧妙化する詐欺の手口と、被害を防ぐためのシンプルな対策とは

調査結果のハイライト
・日本人の10人に1人が、旅行予約時に詐欺被害を経験
・日本人の32%が旅行会社の公式サイトと同程度に第三者の旅行予約サイトを信頼
・5〜34歳の15%が、詐欺的な確認リンクをクリックした経験あり。これは全世代で最も高い割合

 オンラインのセキュリティ対策製品を提供しているマカフィー株式会社(本社:東京都千代田区)は、本日、最新調査「より安全な夏の旅行調査」の結果を発表しました。この調査では、日本の旅行者が夏の旅行に向けて支出を抑える一方で、詐欺被害に遭いやすくなっている実態が明らかになりました。お得な情報を探す中で、本物と偽物の見分けがつきにくくなっており、サイバー犯罪者にとって“格好の標的”となっています。

調査によると、旅行予約前に詐欺の手口について調べたり注意していると回答した人は41%にのぼりますが、その一方で10人に1人が実際に予約時に詐欺被害に遭っています。国民生活センターによると、旅行予約に関する相談件数は2021年度の2,309件から2022年度には4,499件と倍増し、2023年度も高水準で推移しています。特に海外の第三者の旅行予約サイトでは、言語の壁やカスタマーサポートの不備、日本の旅行業法の適用外であることなどを背景に、返金やキャンセルに関するトラブルが多発しています。

それにもかかわらず、日本人の32%は第三者の旅行予約サイトを公式サイトと同程度に信頼しており、特に35〜44歳ではその割合が36%と最も高くなっています。一方で、女性の70%は第三者サイトに懐疑的で、男性(64%)よりも警戒心が強い傾向があります。また、若年層ほど被害に遭いやすく、25〜34歳の15%が詐欺的な確認リンクをクリックした経験があると回答しています。

安さの代償:旅行先に潜むワナ

2025年に旅行を計画している日本人は約半数にのぼり、そのうち93%が節約を意識していると回答しています。多くの人が食費(外食を控える:33%)や衣料品(新しい旅行服を買わない:31%)といった日常的な出費を抑え、旅行費用を捻出しています。中でも、宿泊施設(34%)、航空券(27%)、アクティビティ(23%)において、安さを追い求めるあまり、巧妙化する旅行詐欺に巻き込まれてしまうリスクも高まっています。

現在では、偽の旅行予約サイトや不正なリンク、AIによる偽画像・偽文章など、詐欺の手口がますます巧妙化しており、その見分けは一層困難になっています。マカフィーが発表した「2024年版 詐欺の世界(State of the Scamiverse)」レポートによると、日本人の75%が動画による詐欺を見抜く自信がなく、39%が偽SMS、56%が詐欺メールの判別に苦労していると回答しました。また、日本人は年間平均で46.8時間も、メールやSNS、SMSなどのメッセージが本物かどうかを見極めることに費やしていることも明らかになりました。

実際に以下のような被害も報告されています:

・4%が詐欺的なリンクをクリック
・3%が偽サイトにクレジットカードや銀行情報を入力し、不正請求が発生
・3%がAI生成の旅行先画像に騙された
・2%が実在しない宿泊施設や旅行を予約してしまった

マカフィー株式会社 代表取締役社長 栗山 憲子は、次の通り述べています。

「旅行シーズンになると、サイバー犯罪者は“お得すぎる”情報をエサに、旅行者を巧みに誘い込みます。実際、日本では10人に1人が旅行詐欺の被害に遭っており、特に海外の旅行予約サイトでは言語の壁や不明確なキャンセルポリシーが問題を複雑にしています。“おかしいな”と感じたら、一度立ち止まって確認することが、安心・安全な旅行への第一歩です。マカフィーは今後も、旅行者が安心してインターネットを利用できるようサポートしてまいります。」

本調査は、旅行やオンライン決済の際に警戒を怠らないことの重要性を改めて示しています。せっかくの楽しい旅行が高額なトラブルに変わってしまわないよう、以下のポイントを参考に詐欺対策を徹底しましょう。

旅行前の対策:

・詐欺に注意: フィッシングメールやSMS、なりすましサイト、偽のお得情報などは、個人情報や金融情報を詐欺師に悪用される原因となります。URLやメッセージ内容をよく確認し、予約しかできないページや、反応がないSNSアカウントなど、不審な点がないかをチェックしましょう。不明なリンクをクリックしたり、個人情報を入力したりするのは避けてください。
・宿泊施設の確認:偽の掲載情報を見抜くために、画像の逆検索を活用しましょう。口コミを確認し、同じ宿泊施設が複数の信頼できる旅行予約サイトに掲載されているかを確認することも重要です。
・セキュリティ対策の導入: McAfee+などのサービスを活用することで、不審なリンクやサイトを検知・ブロックし、自分や家族のオンライン上の安全を守ることができます。安心してインターネットを利用するために、信頼できるセキュリティ対策を取り入れましょう。

旅行中の対策:

・相手の身元を確認:詐欺師がホテルのスタッフやガイドを装うことがあります。個人情報や貴重品を渡す前に、必ず相手の身元を確認しましょう。
・安全なネット接続を確保: 公共Wi-Fiを利用すると、個人情報が漏洩するリスクがあります。安全にインターネットを利用するために、VPNの使用をおすすめします。
・QRコードに注意: 偽のQRコードから詐欺サイトに誘導される可能性があります。不審なリンクを検知できるセキュリティソフトを利用しましょう。
・SNS投稿は控えめに: 現地での位置情報の投稿は、詐欺や盗難を招く原因になります。旅行後にシェアするのが安全です。

McAfeeの製品・サービスおよびオンラインセキュリティ対策についての詳細は、https://www.mcafee.com/ja-jp/index.htmlをご覧ください。

※本記事はアスキーとマカフィーのコラボレーションサイト「せきゅラボ」への掲載用に過去のMcAfee Blogの人気エントリーやニュースリリースなどを編集して紹介する記事です。

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