一般社団法人 放送サービス高度化推進協会(A-PAB)が、7月10日に記者発表会を開催。チャンネル再編から1年半を迎えたNHK衛星放送の取り組み紹介、NHKおよびBS民放5社(BS日テレ・BS朝日・BS-TBS・BSテレ東・ BSフジ)による「BS4K8K衛星放送4Kボタンをプッシュ!で見ようよ!キャンペーン」発表など、放送事業者に関連するさまざまな取り組みを発表した。
さらに、記者発表会にはNHK連続テレビ小説「あんぱん」に出演中の河合優実さんがスペシャルゲストとして登壇し、トークセッションを繰り広げた。
4K8Kの魅力が堪能できる夏のキャンペーンを紹介
記者発表会の開会にあたり、A-PAB理事長の加増良弘氏が挨拶。「4Kが見られるテレビは累計で2,300万台近くまで伸びてきた。BS2K、4K、8K、そして有料サービス、無料サービス、それぞれの個性がしっかりと視聴者のみなさんに浸透し、大いに活用していただける時代に入っていく、と感じている。まさに、BSデジタル新時代がはじまった」と語った。
続いて、NHKコンテンツ戦略局企画管理センター専任部長・下要氏が登壇し、チャンネル再編から1年半を迎えたNHK衛星放送の取り組み紹介。「4Kボタンの周知に努めたことで、大河や朝ドラなどを4Kでご視聴いただく方が増えている」と視聴促進の手応えなどを語った。
さらに、7月18日(金)から31日(木)にかけて開催される、NHKおよびBS民放5社(BS日テレ・BS朝日・BS-TBS・BSテレ東・ BSフジ)による「BS4K8K衛星放送 4Kボタンをプッシュ!で見ようよ!キャンペーン」の見どころをプレゼンテーション。
各局のイチオシ番組として、BS日テレ「わが家の最寄りは秘境駅 第2弾」、BS朝日「あなたの知らない京都旅~1200年の物語~」、BS-TBS「麺鉄~メン食い鉄道絶景の旅~ 初夏の関西編」、BSテレ東「ニッポンノイロ~職人たちのいる風景~」、BSフジ「旅する百人一首~みやびな日本の情景~」、NHK BS8K「8Kプレミアムコンサート」の番組宣伝VTRと出演者のコメントが流された。
河合優実さんが語る4Kの魅力
ここで、夏のキャンペーンのPR番組でナビゲーターを務める河合優実さんが登場し、トークセッションを展開。現在出演中のNHK連続テレビ小説「あんぱん」での演技も高い評価を得ている。
「『あんぱん』の撮影は昨年の9月からはじまったのですが、こんなに長期間の撮影をしたことがなかったので、出演者同士での家族としての実感だったり、撮影に関わるチームに対する愛着が深まってきています。印象に残るシーンもたくさんあって、例えば、のぶ(今田美桜)が結婚して祝言をあげるシーンでは、本当の家族のような実感を得ることができました」
「あんぱん」はNHK BSプレミアム4Kでは、NHK総合より30分早い朝7時30分から放送がはじまる。4K映像でこの作品を視聴した感想も語ってくれた。
「見始めた瞬間から違いが分かるくらいの圧倒的な映像美で、完成度もまったく違って見えます。人物だけではなく背景の美しさなど、映像表現の質も幅が広がっていると感じました」
学生時代にダンス部に所属し、ミュージカルも好む河合さん。自身がミュージカルに出演し4Kで収録するならばどんな作品に関わりたいか、という質問には、
「ショービジネスそのものを題材にした作品が楽しいかなと思います。『コーラスライン』や『シカゴ』といった作品が好きなのですが、そういった作品を良い画質と音で作ることができたら素敵だなと思います」と語った。
また、世界に向けた4Kテレビドラマに出演するとしたら、という質問には、
「衣装や細かい美術の作り込みが精細に見えると思うので、時代ものだったり、ファンタジーがいいかもしれません」と述べた。
その後、一昨年、昨年に続きA-PABが4K部門・8K部門を共催する「ルミエール・ジャパン・アワード2025」の開催発表、BSよしもとの万博中継の取り組み紹介や、J:COM BSによる放送サービス開始報告、A-PAB CTV検討部会SG3で行っている「ローカルコンテンツバンク実証実験」報告などが行なわれた。

















