東日本旅客鉄道(JR東日本)は7月3日、新型の「指定席券売機」を導入し、従来機を順次置き換える方針を明らかにした。2025年度は首都圏を中心に約20駅(約160台)の設置を目指す。
新型機の特徴や機能の概要は以下のとおり。
●目的別メニューを採用した新しいトップ画面
新型機ではトップ画面を「きっぷを買う」「きっぷを変更する」「きっぷを受け取る」など、目的別のボタンを配置する形に変更。各ボタンの色や大きさも見直すことで、一目でわかりやすい画面になった。
こちらの新しいトップ画面は、10月1日以降、改札外に設置された従来型の指定席券売機にも展開する予定だ。
●モバイルSuicaユーザーも新幹線の乗り継ぎ切符を購入可能に
新幹線乗換口に設置する端末には、「モバイルSuica」の処理機能を追加。
在来線の駅からモバイルSuicaで移動してきたユーザーも、窓口へ並ばず新幹線の切符を買えるようになる。
●新幹線遅延時の払い戻し機能を拡張(2025年10月1日以降)
新幹線が2時間以上遅延した際の払い戻し機能も強化。
10月1日からは、対象路線に東海道、山陽、九州、西九州の各新幹線が追加されるほか、グランクラスを含むグリーン特急券や、乗車券と特急券が一体となった切符の取り扱いも可能となる。
取扱条件も緩和され、新たに「遅払証」による払い戻しにも対応する予定だ。
●運休が決まった新幹線・特急の指定席券等を払い戻し可能に(2025年10月1日以降)
10月1日からは、台風などで予約した新幹線や特急列車が運休となった際の払い戻し機能も追加。窓口へ並ぶことなく、券売機で払い戻し手続きができるようになる。
対応券種は「指定席特急券」「指定席券」など。自由席特急券や座席未指定券、特定特急券は対象外だ。
●ウェブ予約した「ジャパン・レール・パス」の発券に対応(2026年春頃)
成田空港駅、羽田空港駅、山手線内の一部主要駅、仙台駅などに設置される「パスポートリーダ付新型機」では、訪日外国人向けのフリー切符「ジャパン・レール・パス」の発券機能を追加。
ウェブで予約された物が対象で、2026年春頃のサービス開始を予定している。




















